海を進む
index|past|next
学生時代の友人と出かけた。 スーツでない服装で出かけるのは久しぶりで、ヨレヨレの洋服とペッタンコの靴で いられるのが嬉しかった。 いろんな所を歩き回って、いっぱい話した。 夕方に別れて、早く自分の家に帰って眠りたい、と思いながら駅の改札を通って、 エスカレーターに乗った。 そのとき急に涙があふれてきて、ハンカチでこっそり拭いたのだけど、 後から後から涙は止まらなかった。 これはダメだと思って駅のトイレに入って、しばらく思いっきり泣いた。 もう絶対に夜は明けない、というような不幸な不幸な気分だった。 それから、ときどき涙ぐみながら家に帰ってきて、またしばらく泣いて、 ちょっとスッキリした。 泣きながら、こんなに泣いてる自分ってなんて可哀相なんだろう、と思うと 慰められる。 私、たぶん明日仕事に行くのが嫌で泣いたんだと思う。 明日も休みだったらこんなに暗い気分にならなかったと思う。 涙には体の毒を外に出す機能があると聞いたことがある。 毒がいっぱい出せて、良かったんだと思う。
|