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2002年08月15日(木) チェルシーホテル

イーサン・ホーク殿、初監督です。チェルシーホテルに暮らす人々の模様をスケッチした作品。話らしい話もなく、また誰が主役ということもなく、ただチェルシーホテルを舞台にそれぞれの人物が自分の事情で生きている様子を組み合わせて見せるだけ。退屈だと言ってしまえばまあその通りなので、人によって好き嫌いが分かれるでしょう多分。
(公式サイトは→コチラ。映画の雰囲気が上手く出ていてなかなか素敵なページです。)

もっと露骨に退廃的なんじゃないかと勝手に予想してたんだけど、考えていたよりも上品で、詩的な印象でした。過激な性描写も人が死ぬ場面もない。あくまで人々の、孤独で繊細で不器用な面だけを静かに描くんです。そうして「詩人ていうのは定義するのが難しいからね」なんてセリフを、突然子供に言わせたりする。
イーサン・ホークは数年前に小説も書いていますが、(その出来映えがどうかということはひとまず置いといて)ああ確かにあの小説を書いた人が映画を撮ったらこうなるだろうなあという感じでした。何だか納得。ボヘミアン的というかアーティスティックというかロマンチックというか、頑なに青臭い部分を固持している人だと思います。

奥さんのユマ・サーマンは相変わらず美しかった。イーサンもインタビューで触れてるけど、芯の強い女性を演じることが多い彼女が繊細な詩人(のタマゴ)の役っていうのはちょっと珍しいんじゃないかな。あと、作中に歌がたくさん挿入されるのですが、ジミー・スコットが歌うジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」がすごく良かった。オノ・ヨーコが曲の使用権を無料で提供したのだそうです。
そういえば、IMDbのデータで見るとキャストにクリストファー・ウォーケンの名前があるんですけど、一体どこに出てたのー? 全然気付かなかったよ。



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チェルシーホテル 【CHELSEA WALLS】

2001年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:イーサン・ホーク
出演:ユマ・サーマン、ロザリオ・ドーソン
ヴィンセント・ドノフリオ、マーク・ウェバー
(劇場鑑賞)


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