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本日読了の本
・ウィリアム・ギブスン作/朝倉久志訳「パターン・レコグニション」角川書店
体調のせいでもないだろう、読むのに一週間以上もかかってしまった。
久々のギブスン。彼はあの完全に酔っぱらった文体を止めたらしい。 それがなかなか乗れない原因だったのか。 そもそもケイスというのはニューロマンサーの時の名前で、 しかも今回は女性ときている。 如何に設定が変わっていてもどうしてもダブって来るのを避けられない。
昔は聞いた事もないフィーリングで感じていただけの単語が多かったが、 今回は不思議なほど知っている身近な固有名詞がちりばめられている。 ギブスンの描く世界と驚くほど同じ単語の世界で生きている… という事の不思議。 ここではないどこか別の世界を加速しながら 飛び回っていた以前の印象が強すぎて、 あまりに同時代的世界には違和感を感じ続けてしまった。
フッテージという単語は未知で、イメージを持ち合わせない。 けれど、そこに群がりそれを探究しようとする人々には親近感をおぼえる。 その匿名性の繋がりとリアルとの微妙な関係は結構身近だ。 どうしようもなく感じる違和感の中で、 その手の親近感だけが先へ進む為の力になったのかもしれない。
やっぱりギブスンは異質な世界の中でラリっている方が好きだ。 「パターン〜」の健全さはギブスンではないと思わずにいられない。 それは文字通り幻想に過ぎないと解ってはいても。
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本日CDTVは3時間スペシャル。 終了まで起きてるべきか思案中。
それにしてもキンキのツヨくんはいつからあんなに飛んだ感じになったんだろう?
結局最後まで見ちゃった。 オリンピックの裏で、4時までCDTV見てるヤツもどうかと思われるんだろうなぁ…。
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甲子園の優勝旗が北海道に渡りましたね。 ホントーにおめでとうございます。
そう言えば昔、沖縄が準優勝した年がありました。 その時、行きつけの飲み屋で沖縄出身と思しきおじさんが、 「あの旗が渡らないと、沖縄の戦後は終らないんだよ〜」 と、クダ巻いてたのを思い出しました。
甲子園もあまり興味が無いんで、 結局あれから九州の向こうへ渡ったのかは知らないのですが、 北海道の人達にも何か共感できるような想いがあるのかなぁ…と、 ふと思った今日でした。
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図書館で、珍しく児童書を何冊か借りてきました。 今はこんなのをふわふわ読みたいです。
で、それを折り込みながら、合田さんにはじめましてでもしようかと。 マークスだけはあって良かった。 箱詰めされちゃった分は、図書館で借りるべ(何だかなぁ…と思いつつ)
私信: LJと柿はどちらが先でしょうか? それとも、その前に入るのがありますか?
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