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2002年09月05日(木) 戯言こそが、リアルを動かす

本日読了の本

・西尾維新「クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識」講談社ノベルス

 戯言シリーズの二作目。

 今回は《戯言遣い》いーたん(いーちゃん)が主役。
 人間失格・零崎人識は古都京都に舞い降りた連続殺人鬼、
 そして、もうひとつ別の事件も進行する。

 う〜ん… なんというか、いーたんが主役なんで、
 いーたんの性格とかそういうのは良く解りました。
 かなり混乱はしてるけど…。
 けど、物語としては… どうなのかなぁ…。

 他の2冊と比べて、精神論というか観念論というかそういうのが
 冗長過ぎて、それは良いから早く事件の方進めなさいよ〜…
 てな気分にさせられるっつーか、そこでそゆ事悠長にしてる場合?
 本人がどう思ってたって、物理的限界ってのは普通あるでしょうが…!
 とかいう処が、ちょっと…ね。

 キャラ的には人間失格好きな方が多い…というのは頷けるんですけど、
 私はねぇ…。
 面白いヤツだとは思うし、お友達になってみたい気はするけど、その程度かなぁ…。
 つか、零崎(ゼロザキ)たん、君、影薄くない? <と感じるのは私だけ?

 個人的に、リアルで本当にお友達になりたいのはみいこさん、ですな。

 +++

 これで3作全部読み終わった訳だけれど、いーたんというのは語れば
 語るほど複雑で混乱させられる。
 でも私がずっといーたんを追いかけ続けるのは、いわゆるキャラ萌え
 というモノとはちょっと違って、いーたんの言葉の中から何かを必死で
 汲み取ろう…探し出そうとしている…という事かなぁ…。

 いーたんは似てる部分をいろいろと発見できるんですよ。
 勿論全然違うんだけど、でも似てる部分がある。
 その部分が“どういう事なんだろう”? と思って、必死で追いかけているのかも…。

 +++

 本というものは、本当に読み時期というものがあるものだとつくづく。
 このシリーズも、もっと早くに出会っていたら、単なるキャラ萌えで
 終わっていた様な気がするから。
 出てくるキャラ出てくるキャラ、みんなエキセントリックだしねぇ。
 でも、今だからこそ、私はキャラ萌えしなかった。
 目くるめくトリックと展開を楽しみ、そして随所に転がる気になる
 戯言に考えさせられる。

 戯言遣いはいつも「戯言さ」というけれど、戯言を侮ってはならない。
 戯言こそが、リアルを動かす。

 人間失格にも欠陥製品にもならなかった私は、別の意味での中途半端さで、何処へ行こう。

 +++

 そうだ、思い出したぞ!
 いーたん「日本人ならマクドナルドを美味しく食べなきゃ」ってのはどうかと思うぞ。
 マクドナルドを美味しく頂くべきなのはアメリカ人だろうが!
 他はともかく、そこだけ非っ常〜に気になったぜ!

***

そか、深夜原稿コピってるとナンパされるのか…。
よしそんならいっちょうこちらも原稿作って…

って、ナンパは要らないって!(爆)

***

蜂様>すみません、お返事、今少しお待ちくださいませ。


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