ちっちゃなサロンのちっちゃな日記

2005年02月16日(水) ヒーラーのたまごが産み落とされた瞬間〜その2〜

(((前回までのお話。)))
結婚式の準備に疲れた碧香は、失踪する(一晩だけ)。
次の日、いつもは通り過ぎていたリフレクソロジーのお店に入ったのでした。

「いらっしゃいませ」の声に、
「予約してないんですけど…」とおずおずと答えると、
「だいじょうぶですよー」と。
いい香りのする薄暗い店内。

ソファーに座って、簡単なアンケートのようなカルテに記入。
短パンに着替えて、フットバス。…うーん。眠い。続いてトリートメント。
リフレクソロジストの方とお話したのは、「痛くないですか?」くらい。
右足のトリートメントは覚えていますが、左足は全く覚えていません。

はっ!
終わったんだ。全然気づかなかった。夢を見てたけど、悪い夢じゃなかった。
昨日までのこと、全部忘れて眠ってた。
出されたそば茶(たぶん)を飲んで、
ボーっとしたままいつものアパートへ帰ってぐっすり寝ました。

「よし、やってやろうじゃないか。乗り越えてやる。」
そんな気持ちになりました。

リフレクソロジーってすごい。アロマってすごい。
これってお金持ちの遊びじゃないんだ。カウンセリングでもない。けどすごい。
わたしの心が楽になった。

とは言っても、世の中そんなに単純ではなくて、
それからもいそがしい日々は続き、あまり眠らなかったせいか、
結婚式当日のことは覚えていません。友達のスピーチくらいしか…。
涙を流す体力もありませんでした^−^;
写真を撮られるから、疲れてても気を抜かずに微笑もう!
ってことを考えるのが精一杯でした。

でも、ぼんやりしていた、やりたい仕事。
それが見えてきました。
ピンチはチャンスなんてうそだ!ピンチはピンチだ!!
と思っていましたけど、
辛いときに出会うことって、世界観を変えることもあるって知りました。

子どもの頃から看護師になろうって思ってました。
理由は…覚えていません。周りの人も応援してくれたし、
あたりまえに気づいたら看護師でした。
あこがれの婦長さんや主任さんと出会って、
いろいろ失敗もして先輩に迷惑かけてやってきたけど、
それまでやってきたことと職業名が違っても同じ道の上にあるものが、
ちょっとだけ見えました。

「終わりましたよ〜」って微笑んだリフレクソロジストさんの笑顔から、
ヒーラーのたまごが碧香の心に産み落とされました。


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ちなみに、
結婚式をやり直すとしたら次はもっとうまくやれる自信があります。が、
あんなに疲れる儀式は2度とやらん!と心に誓ったのでした^−^;


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碧香 [HOMEPAGE]

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