明後日の風
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2011年07月10日(日) そして森林限界を超えた。

 小屋の外に出ると、真っ青な空が広がっている。
 昨晩、消灯前に空を眺めた時、雲が少しずつ切れて行く様子に、翌朝の快晴を期待したのだが、正にその通りとなった。

 こういう朝、小屋の前庭やその前に広がるテント場の雰囲気は、とても明るい。「早く山頂を目指そう」という活気に、「朝のすがすがしさを堪能したい」という気分が、不思議に入り混じっているからだ。我々は、小屋脇に溢れている冷たい湧き水をペットボトルに詰め、急登を登っていく。

 そして森林限界を超えた。



 初秋とは違う、初夏の山が、そこに広がっていた。
 雲海に富士が浮かぶ。そして、鳳凰三山の最高峰、観音岳への緩やかなカーブが続いている。


 言葉は要らない。
 


さわ