明後日の風
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2011年07月17日(日) 夏本番

 夏本番。

 700m弱の標高差なのだが、これほどの日差しとなると、やはり体力を消耗する。筋肉が疲れるというよりも、正にオーバーヒートという感じ。
「いや、暑い」、「本当に暑い」
と言葉が発せられる都度、体から「これでもか」と汗が出る。

 悪戦苦闘で2時間弱。山頂まであと20分。
 20年ぶりに訪れた谷川岳は、やはり急峻という形容が相応しい。



 山頂直下の「肩の小屋」で買った冷たい烏龍茶で体が再生したのをいいことに、高山植物の咲き乱れる最後の尾根を、ホイホイと登っていく。クールダウンの効果は計り知れないというところだろうか。ハクサンフウロや、ニッコウキスゲ、これほど花が咲き乱れる山とは知らなかった。尾根の下には、湯檜曽川が造った断崖が広がっている。

「う〜ん、次はあの尾根を歩きたい」


 20年前、この笹原の山並みに触手を動かされたその上信越国境の尾根筋は、同じように続いている。


さわ