明後日の風 DiaryINDEX|past|will
気分のいい日曜日。 「どこまで歩こうか」 日暮れと相談しながら、歩くつもりで、いつもの稲荷山コースに取り付く。高尾山には、いくつもの道筋があるのだが、舗装路は嫌いだし、谷の川筋の道はこの時期にはやや寒い。なんとなく、いつもこのコースを歩くことになる。 ほどなく鎮座するお稲荷さんに手を合わせ、快調に進んでいく。震災の影響か外国人はほとんど見かけることがなく、昔の静かな高尾山に戻っていた。 最後の急な階段を登ると、山頂。 「十三州大見晴台」 なんども高尾山には登っていたのだが、こういう大仰な名前をお持ちだとは全くしらなかった。 これから、僕は先に進む。 奥高尾。ほとんど人は、ここ高尾山頂で引き返してしまうのだが、この先こそ、静かな山歩きが楽しめる。 城山、小仏峠と過ぎて、すれ違う人も少なくなり、僕は最後の急登を登り景信山へ。そろそろ日も傾き、店じまいという感じの茶屋で、なめこ汁を注文する。おにぎりには、このほんのりと七味の効いたなめこ汁が絶妙にうまい。 「どちらから?」 と言う主人に 「高尾山から歩いてきました」 「京王線も普通に走っているの?」 「そうですね。大丈夫です。」 「高尾山は混んでいた?」 「まずまずです。ついこの間のような大混雑ではないですが・・・」 「そう」 と少しばかりやりとりをした。 こんなやりとりができるのも、静かな奥高尾ゆえと言えるだろう。
さわ
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