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2002年03月15日(金) SIDS〜娘が天に召された日��


〜初めていらしてくださった方へ〜

去る、2/21の夜、3号こと長女が翌日に1歳の誕生日を控えてSIDSでこの世を去りました。

これからしばらく、運命のその日と、その後について綴らせていただきます。

こういうことを詳細に綴るのは、反対の方もいらっしゃるでしょう。

しかし私は、私自身のために、綴らせていただきます。

事実の記憶を封印するでなく、表に出すことで

自分自身が立ち直る、術の一つにしたいと思います。

けしてお涙頂戴のつもりではなく、エゴに近いかもしれませんが。

語ることで、がんばろうとしてるんだと、

温かく見守っていただけるととてもありがたいです。

しかしかなり厳しい記憶ですし、日が浅いので生々しいです。

読むのは辛いという方はどうぞ、ご遠慮くださいませ。

というわけでしばらくの間、エンピツのジャンルは「苦悩・心」にさせていただきます。

3月1日の分からお読みいただけると、嬉しいです。

なお、この日記を読んでくださった方、特に小さな赤ちゃんをお持ちの方に

この日記を読んだことで、SIDSに関して、

過度に不安を抱かれるのは本意ではありません。

現在日本では2000人に一人の発症率、この数字が多いとも少ないとも申せませんが、

この日記をきっかけに、SIDSについて正しい知識と理解を深める

きっかけとしていただければ幸いに存じます。


SIDS家族の会http://www.sids.gr.jp/





新品のジャンパースカートは少し大きくて、

これがぴったりになるのを見たかった、と思いました。

スカートから出ている小さな足。

握っている小さな手。

まだこんなに、こんなに、小さいのに。



葬儀社の方が、死化粧を施しました。

小さな唇に、紅をさしました。

本当なら、七五三のときにでも、初めての化粧をしてあげたかった。

最初で最後のお化粧。

「・・・かわいいねえ。かわいくしてもらって、よかったねえ・・」



葬儀社の方が皆のお線香を集めました。

小さな棺が、3号の隣に運び込まれました。

「お父さん、お母さん、最後ですから、抱っこして入れてあげてください・・」

私と主人は、顔を見合わせました。

主人が頭のほうを、私が足のほうを

横からそっと抱きかかえる形で抱き上げました。

そうっと、棺の中に寝かせました。



イヤ。

嫌。

どうして。どうして。どうして。

どうしてこんなかわいい子を、こんな箱の中に入れなきゃならないの!

どうして棺に納めるのが、この世で最後の抱っこなの!

涙が吹き上げるようにこぼれました。


白い菊の花を、小さな顔の周りに埋めていきます。

棺の中に横たわった3号から、離れることが出来ずに

ずっとその頬を撫でていました。

かわいいね、かわいいね、そういいながら撫でていました。

葬儀屋さんが、明日また持たせてあげたいものを入れますけど、

とりあえずひとつだけでもと言って、昨日義弟夫婦から貰った

スナッフィーの小さなぬいぐるみを、顔のそばに並べて入れてくれました。


棺の蓋をしめるのが嫌でした。

箱の中に閉じ込めてしまうようで。

「まだ明日、お別れできますから」

葬儀社の方はそういって、申し訳なさそうに、棺に蓋をしました。




棺を、葬祭場へ運びます。

私は位牌を持つように言われ、棺より先に家の外へ出ました。

男の人たち5人ばかりの手で棺が運び出されました。

専用車に、棺が乗せられました。(載せるとは書きたくないですね)

私と主人も、3号と同じ車に乗り込みました。

車は葬祭場へ、出発しました。




葬祭場へは、5分ばかりで着きました。

会場の入り口の前に、立てられた案内板に

3号の名前が書かれているのがとても切なかったです。

私と主人は3号の名前をとても気に入っていました。

名づけのとき、周りは違う名前も薦めたりしましたが、

私たちはこの名前がとても気に入っていました。

こんな形でこの名前が書かれているのを見ることになるなんて。


私はまた、位牌を持って一足先に会場へ入りました。

会場の設営は、ほぼ終わっていました。

バックライトで照らされた明るい遺影。

にっこりと笑うその写真に、すごくほっとしました。

祭壇は、とても可愛らしく作られていました。

前のほうは白い菊で埋められて、

遺影の周りは、ピンクに黄色に薄紫と、色とりどりの愛らしい花々で

埋め尽くされていました。

その遺影と花々の前に、棺が運び込まれました。

幼い3号にあわせ、せめて明るい祭壇に。

義父の友人でもある葬儀社の担当者の方は、

本当にあちこちに心を尽くして、精一杯の事をしてくださいました。


私と主人は、焼香を済ませ、一緒についてきてくれていた

すでに喪服に着替えている親戚の方に留守番をお願いして、

着替えるために家に戻ることにしました。

「じゃあね、ばぶ。また後で来るからね。待っててね」

遺影と棺に向かって声をかけて、会場を出ました。



読んでくださってありがとうございます。

続きます。


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