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2002年03月13日(水) SIDS〜娘が天に召された日��


〜初めていらしてくださった方へ〜

去る、2/21の夜、3号こと長女が翌日に1歳の誕生日を控えてSIDSでこの世を去りました。

これからしばらく、運命のその日と、その後について綴らせていただきます。

こういうことを詳細に綴るのは、反対の方もいらっしゃるでしょう。

しかし私は、私自身のために、綴らせていただきます。

事実の記憶を封印するでなく、表に出すことで

自分自身が立ち直る、術の一つにしたいと思います。

けしてお涙頂戴のつもりではなく、エゴに近いかもしれませんが。

語ることで、がんばろうとしてるんだと、

温かく見守っていただけるととてもありがたいです。

しかしかなり厳しい記憶ですし、日が浅いので生々しいです。

読むのは辛いという方はどうぞ、ご遠慮くださいませ。

というわけでしばらくの間、エンピツのジャンルは「苦悩・心」にさせていただきます。

3月1日の分からお読みいただけると、嬉しいです。

なお、この日記を読んでくださった方、特に小さな赤ちゃんをお持ちの方に

この日記を読んだことで、SIDSに関して、

過度に不安を抱かれるのは本意ではありません。

現在日本では2000人に一人の発症率、この数字が多いとも少ないとも申せませんが、

この日記をきっかけに、SIDSについて正しい知識と理解を深める

きっかけとしていただければ幸いに存じます。


SIDS家族の会http://www.sids.gr.jp/





読経を終えたお坊様と明日の通夜、明後日の葬儀の時間などの

確認を済ませました。

そしてお坊様は、法名をくださいました。

(そのときは位牌をお寺においてきてしまったそうで

明日の朝持ってくるからと、とりあえず紙に書いてくださいました)

『釋妙尊』と書かれたそれを、なんだかとても不思議な気持ちで眺めていました。



ずっと3号に触れていました。

まだ2月の福井。

さすがに冷えてくるので部屋はファンヒーターを点けていました。

(まあ私は感覚が麻痺してまして、寒いも暑いも感じませんでしたが)

でも、3号は、体の上にドライアイスをのせてることもあって、

頬は触れるたびに冷たくなるように感じました。

それでも、顔色はつややかで、頬はやわらかかったです。

気持ちよさそうな、寝顔にしか見えない表情を見ながら話し掛けていました。

「ばぶ、ねんねしてるの・・・ずーっとねんねなの・・・起っきしないの・・・

なんでおっきせんのかなあ・・・もう起きようか?ばぶ、ねんね好きやったもんなあ・・

もうずーっとねんねしてるんか・・・・」



電話が、鳴っていました。

「ゆーきさん、○○さんて方から電話」

義父が呼びに来ました。

「え?あ、はい」

義父の言った名前はネットで親しくさせていただいてる方の一人でした。

驚きました。

掲示板で知って、かけてきてくださったとのこと。

以前、3号が生まれたとき福井から出した手紙の住所から

番号を調べてまで、かけてきてくださった。

ネットではお付き合いが長いとはいえ電話で話すのは初めて。

そのはじめてがこういうときに電話してきてくださるというのは

すごく勇気のいることでしょう。

そのお気持ちを、とても嬉しく思いました。



夜9時を過ぎ、両親と妹は自宅へ引き上げました。

それからさらに1時間以上たって、主人の弟一家が静岡から駆けつけてくれました。

「ゆーきさん・・・・」

義弟の奥さん(今後Kさんとします)が泣きながら入ってきました。

3号のそばに座っている私の隣に来て、

わあわあ泣きながら私の背中を抱きしめてくれました。

私も泣きながら、遠路駆けつけてくれたお礼を言いました。

「ゆーきさん、つらいの、つらいの、つらかったの・・・」

Kさんはひとしきり泣き、私はぽつぽつといきさつを話しました。

しばらくたつとKさんは、包みを取り出しました。

「これ、明日・・・ちゃん、誕生日やから・・。飾ってあげて・・」

リボンのかかった包みから取り出してくれたのは

ミッフィーとスナッフィー(ミッフィーの友達の犬です)のぬいぐるみ、

赤ちゃん用のビスケット。

「うわ・・ありがとう・・・。よかったねえ、ばぶ、もらったよ、ほら・・」

枕もとに、並べてあげました。

義弟も入ってきました。泣きながら、焼香してくれました。

甥っ子たちは戸惑いながら見ていました。

甥っ子も、上の子は1号よりひとつ上です。(下の子は2号の一つ下)

お正月に帰省したとき3号を見てとても喜んでくれていました。

ぼくも妹欲しい、そういってとてもかわいがってくれました。

すごく、ショックそうでした。



夜が、更けました。

私と主人は、3号を間にはさむ形で眠ることにしました。

昨夜一睡もしなかった主人はさすがに疲れが出たのでしょう、

布団に入るとすぐ、深い眠りに落ちたようでした。

わたしは、蝋燭をお線香が消えないようにと思っていたこともあり、

それ以前にやはり気が立っていたのでしょう、

体こそ横にしても、眠れず、また眠らなくてもいいやという気持ちもあり

3号を撫でては話し掛けていました。

静かです。

お線香の煙がゆるりとたちのぼり、蝋燭の火がゆれています。

何時だろう。

部屋に時計がなかったので、時刻を見るため

手元においていた携帯電話を開きました。

そして、ふいと思い立って携帯電話から自分のサイトのBBSを開いてみました。

(携帯対応のBBSなので、アドレスは前から入れてありました)

書き込みが、たくさんありました。

私がメールを打って告知を依頼した方は代理人として

とても適切な書き込みをしてくださっていました。

そしてそれに続いて皆さんが、驚きと、悲しみと、お悔やみの言葉を

懸命に書き込んでくださっていました。

一つ一つ読みながら、泣いていました。

「ほら・・ばぶ。みてごらん・・日本のいろんなところで

ばぶのこと、思ってくれてる人たちがいるんだよ・・・ありがたいね・・」

何度も、読み返していました。

言葉が、染みとおるようでした。

ディスプレイの、文字の羅列に過ぎないのに、

ちゃんと、ちゃんと、その向こう側にいてくれる人たちの気持ちが

痛いほど伝わってきて、3号を抱きしめながら泣いていました。









読んでくださって本当にありがとうございます。

続きます。




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