ひびたわ。
INDEX|past|will


2002年03月12日(火) SIDS〜娘が天に召された日��


〜初めていらしてくださった方へ〜

去る、2/21の夜、3号こと長女が翌日に1歳の誕生日を控えてSIDSでこの世を去りました。

これからしばらく、運命のその日と、その後について綴らせていただきます。

こういうことを詳細に綴るのは、反対の方もいらっしゃるでしょう。

しかし私は、私自身のために、綴らせていただきます。

事実の記憶を封印するでなく、表に出すことで

自分自身が立ち直る、術の一つにしたいと思います。

けしてお涙頂戴のつもりではなく、エゴに近いかもしれませんが。

語ることで、がんばろうとしてるんだと、

温かく見守っていただけるととてもありがたいです。

しかしかなり厳しい記憶ですし、日が浅いので生々しいです。

読むのは辛いという方はどうぞ、ご遠慮くださいませ。

というわけでしばらくの間、エンピツのジャンルは「苦悩・心」にさせていただきます。

3月1日の分からお読みいただけると、嬉しいです。

なお、この日記を読んでくださった方、特に小さな赤ちゃんをお持ちの方に

この日記を読んだことで、SIDSに関して、

過度に不安を抱かれるのは本意ではありません。

現在日本では2000人に一人の発症率、この数字が多いとも少ないとも申せませんが、

この日記をきっかけに、SIDSについて正しい知識と理解を深める

きっかけとしていただければ幸いに存じます。


SIDS家族の会http://www.sids.gr.jp/





高速を降りて10分ばかりで主人の実家です。

昨年春まで、私も子供たちも、ここに住んでいました。

家の前で、義妹が待っていてくれました。

「お姉ちゃんお帰り・・・大変やったね・・・」

「うん、ただいま・・ありがと、会社休んでくれたんやってね。」

「ううん・・」

義妹は3号を見て、うめくような声を上げ、涙を浮かべていました。


家に入ると、少し先に着いた義母が布団を敷いてくれました。

さっき大阪の家で寝かせていたベビー布団を

そのまま持ってきていたので、それを仏間に敷き、3号を寝かせました。

「ばぶ。ほら、帰ってきたよ、福井のおうち」



しばらくすると葬儀社の方が見えました。

3号の枕上に経机を据え、ろうそく、線香、香炉と次々に

用意をしていかれました。


通夜を翌日、告別式を翌々日に行うことに決めていました。

解剖から戻ってくる時間がはっきりしなかったせいもありますが

一日でも長くそばにいたいと思いました。

とりあえず今夜は、ずーっと3号のそばにいられる。

お腹の中に居たときも、生まれてからも

第3子で、あまり手のかからない子だった3号を

優先してあげられることは正直多くなかったです。

まだまだ手のかかるやんちゃな2号。

3号誕生まもなく大阪に移ったこともあり、

新生活の中で皆が戸惑う中、体こそあまり丈夫ではなかったものの、

普段は元気でよく寝てよく食べる3号に

手をかけてあげられた時間は、それほど多いものではありませんでした。

4月になったら2号も幼稚園に入園する。

そうしたら、お母さんと二人で、いっぱいお外にも行って遊ぼうね、

そんな風に思って、春を待っていました。

叶うことなく、逝ってしまいましたが。


だからせめて。

葬儀が終わるそのときまで。

ずーっと一緒にいるからね。そばにいるからね。一番近くにいるからね・・・



ご近所の方が玄関前に張られた黒白の幕を見て

慌てて次々とお悔やみに来てくださいました。

3号が生まれたときに挨拶に回り、お盆の帰省のときにも

何人かの方は顔をあわせていました。

亡くなった人の顔には、白い布をかけるものだと思っていたのですが、

3号が赤ちゃんだからでしょうか。

葬儀社の方も、布はかけませんでした。

おかげで、ただ布団に寝ているような3号を私は見つめていました。

やわらかい頬を、撫で続けていました。

誰もが、寝てるようにしか見えない、といって涙を流してくださいました。


しばらくして、お坊様が見えました。

枕経を上げに来てくださいました。

お仏壇に向かって、お坊様がお経を上げ始めました。

すると、しばらく止まっていた涙が、また溢れてきました。


どうして、どうして、自分の子供のために上げられてるお経を

聞かなきゃならないんだろう・・・・!

(宗教的な話を少ししますと、我が家は浄土真宗本願寺派です。
となると、浄土真宗の考え方からいくと
お経というものは故人のために唱えるわけではないようですね。
どうも追善供養という考え方をしないようです。
自家の宗教とはいえ、はっきりいってほとんど知りませんでした。
しかしこういった宗教的な考え方も、ここ数日いろいろ調べた結果で
ああ、そういう考え方もあるのかと思えるようになりましたが、
そのときにそんな理性的な考え方が出来るほど私は人間できてません)


自分の子供が息絶えて横たわり、そのための読経を聴く。

自分の生涯で、こんな場面に出くわすなんて、

24時間前には、想像だにしていなかったのに。

数珠を握り締めたまま、涙が止まりませんでした。




読んでくださって本当にありがとうございます。

連日BBSやメールで励ましの言葉を頂いて、本当に感謝しています。

こうしてあのときのことを綴りながら

私は少しずつ、少しずつ元気になってきています。

ありがとうございます。

続きます。


INDEX|past|will

ひびたわ。はmy登録を非通知にしています。
my登録してくださっている皆様、本当にありがとうございます。

 

ゆーき |MAIL |HOME |BBS
エンピツBBS(gintonicさん管理)
My追加