徒然帳 目次過去未来
2011年05月17日(火) .....300文字SS/4-1(桂独白)

『銀時…大丈夫か?』
『あ? 何がよ?』
『……いや、何でもないならいいのだが……』
『へんなヅラだなー』

飄々と歩く後ろ姿はいつもと同じ。
けれど一一一。数え切れないほどの戦いの中、多くの敵を殺して多くの仲間を失ってきた。特に銀時は白夜叉と呼ばれ、先陣を切って戦いの中に身を投じなければならない。

白夜叉という名と仲間の期待が逃げることを許さず。
その強さに縋って押し付けて。
雁字搦めで動けなくさせたのは間違いなく…。

夥しいほどの死体と大量に流れた血の匂いが、ヒトとしての部分を狂わせていった。



先生……。
俺達は間違ってしまったのかも知れません。

友が、銀時が泣くはおろか最近では笑う事もなくなってしまいました。


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