風のひとり言
kaze



 弱音

弱音を吐く・・・
人は本当に追い込まれたり、どうしようもなくなってしまった時に
ついつい弱音を吐いてしまうもの。
それは特別に誰に聞いて欲しいという訳ではなく、
自分自身に向かって言い聞かせる場合もある。

決して弱音を吐かない、弱みを人前では決して見せた事がない人がそうした時、
それをどう捉えればよいか。
恐らく・・・いや間違いなく、その弱音は本音であると同時に、
その人の、ある決意を感じてしまう。

その弱音の事実を、本人からではなく、間接的に聞いてしまった場合、
自分に出来る事はなんだ?
自分はどう関わっていけばいいんだ?
直接聞いた人の手前、その話を本人とする事は出来ない。
とすれば、いつか直接言ってくるまで待たねばならないのだろうか?

・・・・・・
何も出来る事はない。
いや・・・する必要もないのかもしれない。
本人が自分の中で解決し、結論を自分で導き出したのなら、
その事に「異」を唱える事は間違っているだろう。
今はただ・・・時間の経過を静かに見守り、本人の結論を待つしかないのか・・・


2002年12月12日(木)
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