風のひとり言
kaze



 見返り

見返りを求める・・・
相手に何かをした場合にその対価として別のものを求めること・・・

人と人との関係においては、相手にあまり過度な期待はしないほうがいい。
すれば、期待が外れた時の受ける衝撃が大きくなる場合もある。
そう理解しているくせに、わかっているくせに、
少なからずの期待をしてしまう時が往々にしてある。
見返りを求めず、ただ相手に与え続ける・・・
理屈ではわかっていても、現実にはうまくいくものではない。

人の心は際限ない欲求を生む。
その欲求をはねのけて行けるほど、人は強くない。
聖人でもない限り、そこまで悟りを開く事はなかなか出来る事ではない。

だとしたら・・・
見返りを求める事は決して悪いことではない。
人であれば、誰にでもある普通の感情であると捉えよう。
ただし、それは自己消化すべき問題であるのと同時に、
過度の期待を持たぬこと。
そしてその期待を相手にぶつけぬ事。
これさえ守れれば・・・である。

期待を裏切られてしまったことによる失望感は、
いつか相手を否定してしまう感情に直結してしまう。
人の感情は千差万別なのだから、
自分と全く同じ感情、同じ感覚を、相手が持っている事はありえない。
見返りがなかったら『なかっただけ・・・』
そういった割り切りの気持ちや、気持ちの切り替えが大事だと思う。
特に大切な人との繋がりにおいて、
その関係を続けていきたいのなら、
ある意味「クール」な感覚を持つことも必要に思う。


2002年12月10日(火)
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