風のひとり言
kaze



 

人にはいくつもの顔がある。
家族に見せる顔、友達に見せる顔、仕事の時の顔、そして1人の時の顔。
そんないくつもの「顔」の寄せ集めが、1人の人間を形成する。

人と接していても、その人が他にどんな顔を持っているのか・・・
その全てを理解することは難しい。
ただ、自分に見せてくれる顔もその人の一部には間違いがないだけの話である。
また、その人の別の顔を何かの拍子に見てしまった時、人は驚く・・・
「まさかあの人が・・・」と、台詞を吐くことになる。

自分も全くその通り。
人からは色々と「良く」言われることがあっても、それはその部分の顔にしか過ぎない。
自分自身の本質を知っているだけに、
そんな誉め言葉が却って窮屈に感じられることもある。
良く言われるほどに、「自分はそんな奴ではない」と否定の言葉も出て来てしまう。
自分が自身を曝け出していないが故に生じるそれらの誤解は、
悪く言えばみんなを騙している・・・欺いていることでもあるかもしれないのだ。
そんな自分を、嫌だと思う・・・嫌悪感を抱いてしまう・・・

そう考えてみると、自分自身を嫌いだと言う人は、
そんな1人の時の自分の顔を許せなかったり、
あるいは、他の顔とのギャップを強く感じるせいなのかもしれない。

人を理解することは難しい。
その人の全てを理解することは、
どれほど時間をかけても出来ないことなのかもしれない。
ただ言える事は・・・
どんなにいくつもの顔があろうとも、
どれほどの顔を使い分けていようとも、
あなたに見せているその顔は、紛れもなくその人自身の顔であるということ。
それを忘れてしまったら、人を信用することなど叶わぬこととなってしまうのだ。




2002年07月05日(金)
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