観能雑感
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| 2006年12月08日(金) |
鳥肌 実 全国時局講演会 『死ね!今こそお国の為に』 |
006年12月8日(金) 鳥肌 実 全国時局講演会 『死ね!今こそお国の為に』 九段会館 PM7:00〜
全国講演の最後を飾るのが九段会館の2日間連続講演会。本当は土曜日に行きたかったがチケット完売のためこの日に。やはり中将の神々しいお姿を拝謁する機会は逃せない。追加公演もでて盛況。 当日は20分遅れて開場。1階ほぼ中央下手側に着席。場内満席。制服姿の女子高生もいた。どうなるニッポン。 妄想対談、今年は総統と。個人的には去年の方が面白かった。 開演時間より15分遅れて開始。玉音放送に重ねて君が代が大音量で鳴り響くなか、舞台に飾られた巨大な国旗の日の丸部分にスポットがあたり、続いて中将のすすり泣く声が。平伏して登場。紋付袴姿。まずはお決まりの扇子を持った怪しい動きの後国旗に拝礼、ビールケースの上に立ち猪木調で挨拶。中身はもちろん書けない。次に開始遅延のお詫び。ふくよかになられた中将、さっそく自らそのことに言及。1年前より11キロ増量とのこと。そのため玉砕スーツが破けるに到り、菊の御紋入り紋付姿に。太った理由は「暇だから」とのこと。舞台に立つ機会がめっきり減り、時局講演会の始まる3日前までダクト清掃のアルバイトをしており、今や芸人ではなく犯人だそう。詳細は無論書けないが、主な話題は北朝鮮の動向、小泉純一郎の靖国参拝について、東京地検の日の丸、君が代強制違憲判決について。「新君が代」に爆笑。「国粋アンケート」の提案あり。「血塗られていない国旗などあるのか」という発言は人類の歴史において真実だと思う。 自分のイベントの宣伝の困難さについての下りは昨今の言論自主規制を反映していて含蓄あり。新聞社に自らあたってみたところ、講演会のタイトル、日の丸、玉砕スーツに書いてある言葉、時局という言葉、ことごとくダメだそう。 暇ゆえにすっかり話術も錆付いたと言いつつ、ゆるい雰囲気のなかかっちり纏める手腕はさすが。「皆さんはここに笑いを求めていらっしゃったと思いますが、そんなものを提供する気はさらさらございません。では、皆さんと私の間に生まれるもの、それは何か。憎しみでございます」あっぱれ。 舞台が暗転し、白いスーツに身を包んだ中将が改造霊柩車型(?)バイクに乗っている映像およびインドネシア(?)でゾウガメに乗っている中将の映像が流された後、「歌謡ショー」開始。24時間テレビを模した黄色いTシャツにはあからさまにマジックで書いたとわかる「絆」の文字。ボトムはブリーフのみの姿で左右にそれぞれ特大の某半島の首領、SG会長、某教団の元教祖、失脚した元○岡○区選出の自民党議員のパネルをしょって、「世界でひとつだけの花」に乗せて登場。その後曲を変えつつ、巨大な赤いボールに飛びついたり、おなじみの大の字で輪の中に四肢を広げて立った姿で回転していったりというパフォーマンスが繰り広げられた。増量しても元々並み外れて細身だったため、やっと人並みという感じ。最後は手作り感全開の零戦(自分の足で動かす)で登場。機体から降り立ちいきなり質問コーナー。「幅を広げるため」とか。しかしいまひとつ盛り上がらす。「もう二度とお目にかかることはないと思いますが」との一言を残して終幕。随所に元祖自虐芸人の真髄が見えた。他では味わえない笑いを満喫した2時間だった。 来年?勿論行きますとも。中将は唯一無二の存在ですから。
言わずもがなだがこれを笑い飛ばせない人には絶対にお勧めはしない。中将は9割が顔をしかめ、1割が熱狂的ファンになるという、パスティスのような存在なので。ちなみに筆者はパスティスが好きである。きょほほ。
こぎつね丸
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