観能雑感

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観能雑感
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2004年09月23日(木)

東雲会　青葉会　東京大会　2日目

東雲会　青葉会　東京大会　2日目　国立能楽堂　AM10：00～

　昨日に引き続き2日目も観に行く。不調なのにもかかわらず出かけてしまうのは、酔狂を通り越して病であろう。
　休日ということもあって、昨日よりは人手が大分多い。中正面最後列脇正面寄りに着席。
　さすがに全部観る気力はなかったので観たもののみ記す。一部番組と異同あり。実際に即す。玄人のみ記載。

舞囃子
『小袖曽我』　　坂　真次郎　駒瀬　直也
小鼓　亀井　俊一（幸）　大鼓　亀井　忠雄（葛）
『唐船』盤渉　　遠藤　六郎
小鼓　亀井　俊一（幸）　大鼓　安福　健雄（高）　太鼓　金春　惣右衛門（春）
『羽衣』盤渉小鼓　北村　治（大）　大鼓　國川　純（高）　太鼓　観世　元伯（観）

『三番叟』
野村　万作　竹山　悠樹
小鼓　鵜澤　速雄　古賀　裕己　鵜澤　洋太郎（大）　大鼓　柿原　崇志（高）

　昨日の大蔵流と異なり、狂言方は揚幕から登場。狂言座に控えて「おおさえおおさえ」で本舞台に走りこむ型があるからだと思われる。和泉流の方が洗練された印象。気迫があり、型が美しかった。
　玄人でない方を云々するつもりはないが、笛を吹かれた方は素晴らしく、こういうレベルを目指したいと思わせるものだった。気持ちだけは・・・。

『枕慈童』　　粟谷　能夫
小鼓　北村　治（大）　大鼓　國川　純（高）　太鼓　観世　元伯（観）
『弓八幡』　　弘田　裕一
小鼓　北村　治（大）　大鼓　國川　純（高）　太鼓　観世　元伯（観）

能　『鷺』
子方　田崎　甫
ワキ　宝生　閑
ワキツレ　輿　大日方　寛　殿田　謙吉、重大臣　森　常好、大臣　梅村　昌功　野口　能弘
臣下　舘田　善博　井藤　鉄男　高井　松男
アイ　野村　萬斎
笛　藤田　大五郎（噌）　小鼓　北村　治（大）　大鼓　亀井　忠雄（葛）　太鼓　金春　惣右衛門（春）
地頭　髙橋　章
　子供か還暦過ぎでないと勤めることが許されないという重い習い物。本曲固有の鷺の舞を見せるのが眼目。笛の音が正にあらゆる執着とは無縁の清らかさ。しかし大分お疲れのようで、無理だけはして頂きたくないと思うのであった。

『放下僧』　　中村　孝太郎
小鼓　幸　清次郎（清）　大鼓　國川　純（高）
　本日は鞨鼓を使用していた。昨日はなし。
『熊野』　　武田　孝史
笛　藤田　朝太郎（噌）　小鼓　亀井　俊一（幸）　大鼓　柿原　崇志（高）
『紅葉狩』急之舞　　田崎　隆三（番組上では宝生英照）
小鼓　幸　清次郎（清）　大鼓　國川　純（高）
『龍田』　　観世　喜之
小鼓　鵜澤　速雄（大）　亀井　忠雄（葛）
『邯鄲』　　友枝　昭世
小鼓　北村　治（大）　大鼓　柿原　崇志（大）　太鼓　金春　惣右衛門（春）
　友枝師の身体技術はやはりすごいと感嘆。もし全く無音の状態でも観賞に耐えるのではなかろうか。

『松風』　　小倉　敏克
小鼓　亀井　俊一（幸）　大鼓　安福　光雄（高）
『杜若』　　渡辺　筍之助
小鼓　幸　清次郎（清）　大鼓　安福　光雄（高）
『小督』　　五木田　三郎
小鼓　亀井　俊一（幸）　大鼓　安福　光雄（高）
『天鼓』盤渉　　髙橋　章
小鼓　幸　清次郎（清）　大鼓　柿原　崇志（高）
　『邯鄲』終了時点で帰ろうかとも思ったのだが、やはり髙橋章師の舞は観たくて居続けてしまった。観てよかった。

　後二番を残して退出。2日連続はさすがに疲れた。こうして無料で楽しませて頂けるのは、有難いことである。

こぎつね丸