ふすまのおく
細々、ぼそぼそ書いてます。

2012年05月12日(土)

端午の節句が過ぎても強めの風のなかを泳ぐ鯉のぼりを見て、
桃の節句へと連想が広がって思い出したことがあった。

今住んでいるあたりでは節句は月遅れだと聞いているので、
世間で言う節句が過ぎても、きっと大丈夫なんだろうな、と思ってはいる。

昔、彼氏と結婚話が出たあたりの桃の節句の頃、
ひな壇をそのまま出すのは体力的にちょっと大変だったから、
母はお雛様とお内裏様だけを床の間に出して飾ってくれた。
(過去、実家に姉も私もいないのに、3月にお雛様を飾っていてくれたこともあった)

きっとこれが最後に私が見るお雛様だと思ってくれたのだと思う。
その気遣いが嬉しくて、お雛様とお内裏様の写メを彼氏に見せたりした。
色々噛み合わない部分はあったけれど、そのまま嫁ぐのだと思っていた。
それはそれで、幸せだった。

雛人形をしまうのが遅れるといき遅れるという、
母も私もそれが怖くて、3/3を過ぎたらさっさと雛人形をしまった。
その甲斐もなく、未だに「結婚できなーい」と言っては周囲を引かせている。
雛人形を飾った母の気持ちに、応えられないでいる。
そんなふうに、鯉のぼりを見ただけで色々思って泣きそうになったけれど、
周囲の目が気になって何事もなかったかのように振舞った。


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