on a wall
亜栗鼠



 膝枕

膝枕をして頭を撫でる。

主従関係でいた頃は、してはいけないことだと思っていた。
関係が変わってきた頃から、時々寝ている彼の頭を撫でるようになった。

「そんなことしたら、仕事に連れてくぞ。」
お留守番の予定だったのだけど、ついてくことに。
私も本当は独りで夜を過ごすのは寂しかったんだ。
「一緒に居たいから。」
なんて言われたら
びっくりして、嬉しくて、
涙が溢れた。

私も15日から仕事をすることになって、これからすれ違いも多くなる。
だから余計に今、一緒に過ごせる時間を大切にしてくれている。


他の女性やM女さんとチャットやメールでお話ししていることに嫉妬することは無い。
「無い」とは言いきれないか。
「あまり無い」としといた方がいいかな(苦笑)
でも、何より私のことを見てくれていると信じているし、
どうしてソコまで親身になるのか、理解しているつもりだから。
ただ、あまり無理しないで欲しい。

それでも私は「私を見て」と言い続けるだろうから。


私は、黙って身を引く程お人よしじゃない。
私が身を引くとき
それは、
貴方が私よりも大切なものを見付けたとき。

その日は来ないと信じているけれど
膝枕をして頭を撫でているとき
なんだか少し安心したりもするんだ。
こうしていられるのは私だけだよね・・・?
って。

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2002年10月10日(木)
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