on a wall
亜栗鼠



 温もり

昨日の誕生日のこともあって、
まだまだ寂しさ全開モード。

「なに?」
私が寂しくて仕方がないことを知っていて、どうして欲しいのか言わせる。
でも、今日は分り易いきっかけを作ってくれた。

「キスして欲しいの。触れていたいの。」
優しい優しいキスをくれた。
そして、手を握って少し眠った。

手に触れているだけで
手を握ってもらうだけで
涙が溢れ出す。
温かくて、嬉しくて、安心して。

この幸せな時間、もったいなくてなかなか眠れない。
「起きてもちゃんと傍にいるから安心して眠りな。」
涙がなかなか止まらない。
暫く静かに涙を流して、彼の手の温もりを確かめるように眠った。




私は焦っていた。
ゆっくり、ゆっくり
と自分に言い聞かせながらも
心の中はいつも焦っていた。

「今の亜栗鼠に縄はまだ早い。」
「今、亜栗鼠に縄を与えると、縄に逃げてしまう。」
「縄をかけられている間は自分を見てくれると思ってしまうんじゃないかな。」
「まずはしっかりと私を感じて欲しい。」
「私の心を、温もりを、匂いを、視線を。」
「誰よりも愛しているよ。」
「誰よりも見ているよ。」

お見通し・・・


ずっと焦っていた。
焦りが私のM度を急速に上げてしまっているのかもしれない。
越えなきゃ・・・
早く越えたい・・・
誰よりも私を見て欲しいから
誰よりも私に欲情して欲しいから

70%程だった私のM度、
いつの間にか130%まで上がってる。
早く、越えたかったの・・・

時間はたっぷりあるのにね。


大丈夫。
また少し、焦りは軽くなった。
貴方の温もりは、より強く感じられるようになった。

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2002年09月09日(月)
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