on a wall
亜栗鼠



 ベビーダンス

すっかり甘えん坊になってしまっている今日この頃。
すぐに涙がぽろぽろとこぼれてしまう。

子供の頃から甘える人がいなくて
いつの間にか「聞き分けの良いしっかり者」になっていた。
子供ながらに、心が疲れた時には自分でも気付かない内に自分の居場所を探していた。
安心できる場所。
幼い頃の私の安心できる場所は
ベビーダンスのクローゼットの中。
子供でも小さく丸まって入るのがやっとの広さ。
私の一番落ち着く場所だった。
私の隠れ場所だった。

ベビーダンスを失ってから、私の隠れ場所がなくなっていた。
ずっとベビーダンスが恋しくてたまらなかった。
今でも時々、ベビーダンスに入りたくなるときがある。

ここは私のベビーダンスなのかもしれない。

ちっとも隠れられてないところが、これまたベビーダンスに近いような気がする。


いつか見つかるだろうとは思っていたけれど、
初日にご主人様に見つかっていたとは。
あはは。

それでもココに書くのは・・・


やっぱりココは私のベビーダンス。



本当は、ベビーダンスは落ち着く場所なんかじゃなかったんだ。
本当に欲しかった場所はベビーダンスじゃなかったんだ。

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2002年06月12日(水)
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