29号の日記
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帰り道、有楽町駅近くの鋳幣町を歩いていたら、デモ隊に出くわした。「イラク派兵反対」の。デモ隊とすれ違うように歩いてみた。かなり列は長い。そして、心なしか、かろうじて戦争を経験した世代なのではないかと思われる、高齢者の方の割合が多かったように感じた。デモ行進などという行動は、カネはあまりないけどヒマには事欠かない定年過ぎた者がやるのにちょうどよいからだろう、という推測をすることもできるだろう。しかし、ひょっとしてこれは、「戦争を実際に経験した世代だから分かる生の声」なのかもしれない、と思った。
いずれにしろ、俺から言わせれば、既にこのことに関して言えば「手遅れ」である。3月に米軍の軍事行動に対して憲法を盾に、「9条では他国との交戦権はこれを認めない」(=だから日本は米軍の軍事行動を支持しない)と一言言えばそれで、日本は頭の固い国だと米国に言われただろうが、二人の日本人がイラクで殺されることはなかったかもしれない。少なくともテロ組織のブラックリストに「日本」の名が刻まれることはなかったであろう。
今となっては進むも地獄、引くも地獄である。進んだときの地獄は米軍の苦境を見れば明らかである。引いたときの地獄とは、既にアルカイダが「日本がイラクに出兵したら、東京を攻撃する」と脅迫していることがキーポイントである。兵を出す出すといっておいて、この期に及んで出さなかったら、テロ組織、いや、それだけにとどまらず全世界に向けて、「日本は脅迫に容易に屈する情けない国だ」という印象を植えつけてしまうことになってしまい、徹底的にナメられることになってしまうことだろう。
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