29号の日記
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| 2002年11月01日(金) |
北朝鮮拉致被害者と小説「李稜」 |
日本政府、北朝鮮に拉致された5人を、そのまま日本に留める方針を示したというニュースについて。 北朝鮮に戻さずに、日本に留める判断自体は、それ自体は正しい選択だと思う。 ただ、拉致被害者の一人が確か、「俺には俺の24年間があるんだ。」と言っていたのが、24年間という歳月の重みを感じさせる。 俺は高校時代に読んだ「李稜」という歴史小説(主要な部分は事実。ただ、登場人物の心境などは想像が入っているものと思われる)を思い起こさずにはいられなかった。 人名は忘れたが、匈奴軍に捕われた漢の将軍。最初は、「こんな野蛮な人間達」と言っていたが、やがて時が経つにつれ、彼等の生活を見るにつれ、彼等匈奴族にも漢帝国の北辺を犯さなければ生きていけない事情なり理由があり、また、唯一絶対だと思っていた漢帝国での価値観を相対的なものとして捉えられるようになっていった。 今、日本に戻ってきている拉致被害者は、その時の漢の将軍のような立場にいるのではないだろうか、と俺は思った。
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