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■ オリンピックとノーベル賞
どっちも価値あるモノかなーとは思いますが、決定されるまでの道程はずいぶん違うみたいです。
BBC製作の五輪招致ドキュメントを観てましたら、IOC委員が当たり前のように賄賂を要求したり、仲介するエージェントが存在するなど、その腐敗ぶりはなかなかです。 委員たちは王様にも例えられるそうで、母国に有益な見返りをもたらすことを暗に期待されてるみたい(貧乏な国だと病院や学校を建てる費用を融通しろとか言ってくるんですって)。 でもさ「妻の美容整形の手配」とか「息子の留学費用」とか「ピアニストの娘にコンサートの準備を」なんてーのは五輪とも国とも全然関係ないじゃんよ。
2002年ソルトレーク以降IOC内では倫理要綱が厳しくなったそうですが、贈収賄の手口が巧妙になっただけで以前となんら変化はないようです。
これに対して思い出されるのは、ノーベル賞推薦委員会。 実はノーベル賞の候補って、それこそある日突然振って湧いたように指名されるんですって。候補者も寝耳に水でたまげるらしいです。 もちろん世界中の推薦委員がいろんな研究や実績を調査するんだけど、五輪と決定的に違うのは委員たちが全員匿名だってこと。
つまり、誰が委員なんだか外部には全く分からない状況で極秘審査されるらしいんですねー。万一身元が割れたら即解雇されちゃうそうです。 贈収賄や買収行為無しに平等な審査をくだすためで、なんてカッコイイんだろうと思いました。
翻って、もし自分が非常に影響力のある委員になったら…きっと後のことなど考えもせず、みんなの尻馬に乗ってやりたい放題の悪事を尽くしそーな気がします;(ダメじゃん)
2004年12月04日(土)
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