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■ ユーミンデビュー秘話がドラマ化
きらめく才能が集まるサロン的存在であったレストラン「キャンティ」を舞台に描かれる音楽×ドラマ「あの日にかえりたい。〜東京キャンティ物語〜」が日本テレビで放送されます。
番組のイメージソングを提供しナレーションも担当するのが松任谷由実。自伝的エッセイ「ルージュの伝言」で自身のキャンティとの関わりについて触れていることもあり、ユーミンのデビュー秘話も紹介されるそうです。
■「あの日にかえりたい。〜東京キャンティ物語〜」 10月10日(日)22:00〜23:30放送 日本テレビ系 出演:内山理名、他 / イメージソング&ナレーション:松任谷由実 / 音楽監督:武部聡志 / 原作:野地秩嘉「キャンティ物語」(幻冬舎刊)
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イタリアン・レストランの老舗「キャンティ」は港区麻布台にあります。初代オーナー川添浩史は華族の出身で幼少時に川添家の養子となり、稀有な国際人と言われた人物。その人柄や皇室にまで及ぶ幅広い人脈と深い見識により彼を敬愛する多くの文化人・芸能人が店に集いました。三島由紀夫、安部公房、黒澤明、岡本太郎、小澤征爾、篠山紀信、加賀まりこ、安井かずみ、坂本龍一、松任谷由実、田中康夫、久米宏、黒柳徹子、浅利慶太…常連客を挙げればキリがありません。そして浩史と共に彼らを惹きつけてやまなかった女性――それが梶子夫人です。
梶子は裕福な家庭の出身で、戦後彫刻の勉強をするため単身イタリアへ渡り現地の男性と結婚。しかし欧州旅行中にイタリアに立ち寄った浩史と恋におち、お互い家族をふり切って再婚します。ちなみに浩史の先妻は伝説のピアニストとして名高い原智恵子でした。 日本へ戻ったふたりが1960年に開いたレストラン・キャンティは梶子による本場仕込みのイタリア料理が評判を呼び、徐々にサロン化していったのです。
梶子の並はずれた審美眼や洗練されたセンスは、若い女の子にとって羨望の的でした。女優加賀まりこは梶子にあこがれ、梶子と同じようなファッションに身を包んだそうです。当時、梶子はイタリア語でおばちゃんをさす「タンタン」という愛称で親しまれていました。作詞家安井かずみはこのように回想します。 「美術や音楽、ヨーロッパの歴史、能や歌舞伎、タンタンが話すことすべてについていけないとダメなのよ。ファッションだけ詳しくてもダメ。そしてタンタンについていけないってことは、大人になれないってことなの」
浩史が他界したあと梶子はひとり瀟洒なマンションに暮らし、その言動は端から見てもおかしくなっていったそうです。誰に看取られることもなく、ある日ベッドで冷たくなっているのが発見されたとき、まだ46歳の若さでした。
そんな野地秩嘉氏の「キャンティ物語」がドラマ化。 ユーミン中心に展開するのは、多分視聴者にまんべんなく知名度が高いためと思われます。彼女のかずかずの曲(しかも音監武部さんだ!)が流れる中、人間関係がどんなふうに取り上げれるのかとても楽しみですv
2004年09月22日(水)
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