日日雑記
emi



 アニメ夜話第三夜

深夜だというのにテンション上がりまくりの一時間。第三夜は「あしたのジョー」でございます。ゲスト交代はオーケンと山田吾郎さん。なんとなくアド●チック天国風?

さて、キタさん同様カミングアウトを先にしてしまうと、あたしって「あしたのジョー」ちゃんと観てないしマンガもほとんど読んだことありませんの。マガジン連載中はまだ「アレは男の子のマンガ」って意識が大きかったし、格闘技みたく肉体的に「痛い」もの苦手なんですよー。叔母が好きで母の実家に遊びに行った時だけ、ちらちら読んでいた記憶があります。

番組内でも話題になりましたが、ジョーのライバル力石徹が死んじゃったとき、寺山修司等が中心になってお葬式をあげたというのがもの凄く印象的でした。そして今回テーマソングの作詞も寺山だったと初めて知り、驚いております;

第二期のアニメは出崎さんの演出で放送前からかなり話題になっていました。やけにキラキラが多いなあと思ったら、同時期放映されたベルばらも出崎さんで、そういや雰囲気がそっくりでしたわ(笑)。
当時ちばてつや先生の大判のイラスト集も発売され興味半分で買ってみたら、ジョーがえらくかっこよくて惚れ惚れしました。ちば先生はペン入れしないにも関わらず、下描きの段階で細かくデッサン描写するそうです。イラストではその線が残っていて、水彩の色もとてもきれいでした。白木葉子のファッションも、少年マンガにしてはかなり洗練(笑)されてるほうではないでしょうか。

そして今回面白かったのは、上記ヒロイン白木葉子のポジションについて。ゲストさんの間でも彼女の要不要について賛否両論でしたが「白木葉子は男を破滅させるファム・ファタル。しかし彼女の不幸は自分を必要として欲しい人から全く省みられず、しかもその人の崩壊を見届けねばならないこと」という意見にハッとさせられました。「全然悪気なく貧乏人に施しをして相手を傷つけるところが、『愛と誠』の早乙女愛と同じ」は観ているあたしも同時に思い当たりましたよー。
階級性恋愛って昔は多かったテーマだけど、良くも悪くも平等社会になってしまった今ではかえってノスタルジックなのかもしれませんね。

今夜はいよいよ最終夜、「カードキャプターさくら」でございます。NHKここへきて手前味噌か楽屋落ち?とも思いましたが、原作もアニメも全く知らない部外者はおとなしくメンバーズの解説に耳を傾けたいと存じます。

2004年09月09日(木)
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