日日雑記
emi



 アニメ夜話最終夜

どうしたんでしょう、昨夜までとは打って変っておとなしくなってしまいました、メンバーズの皆さま!やはり現在教育で再放送中なのが微妙な抑制をかけるのでしょーか。

つーことで最終夜は『カードキャプターさくら』(1998)でございます。幸か不幸かこの作品、アニメはもとより原作も読んだことがありません。理由は〜いろいろあるんですが〜、え〜やっぱ漏れ聞こえる情報から「可愛いすぎて逆に小憎たらしい」とゆーのが正直なトコロで…。その上腐女子的萌え要素を確信犯的に配置してるのも小賢しかったり……ああ、ファンの方ゴメンナサイ;

『レイアース』は少し読んだのですが、アレも確か「なかよし」連載でしたよね。女の子三人組が変身してどーのこーのという…あたしコレ全然だめでして。どこがダメってキャラが全員真っ正直すぎ、こっ恥ずかしくなってしまうの。『X』の小鳥に至っては「あーキミもう明日っから出てこなくていーから」なーんて思っちゃうくらい鬱陶しかったです。ピュアとかイノセンスとかも、やり過ぎると嫌味だよーって感じで。
その点『東京バビロン』の北都ちゃんは「世界なんかどうでもいい、ただ昴流が幸せになれば」というある種利己的な基本姿勢が好きなんです。物語最後の星ちゃんのセリフもよかったし、あのまま『X』でヘタに対決させず放っておいた方が含蓄の深いマンガだったんじゃあ…と残念なくらいです。

とはいえ『CCさくら』が番組で紹介された通り最近の魔法少女モノとしてヒットしたという事実は、まだまだこういった傾向を求め受け入れる層(大きなおともだちと一部の男性ファンは除く;)があるんだなあと少し嬉しく思いました。

「CLAMPは同人出身ということもあり、テキストを二次的に創り直すことに長けている。それゆえオリジナリティがないと忌避されるか、二次的創作技術の水準の高さを賞賛されるかどちらかに評価が分かれる」というオタキング岡田さんの発言が、あたし個人の感想と全く合致します。正直『東京バビロン』を最初に読んだときも「コレって帝都物語の…」と、つい思ってしまいました;

もちろんCCさくらの視聴対象である女の子たちはそんな楽屋裏は知らないでしょうし、いっしょにご覧になってるお母様がたの多くも。
しかし夜話においてはあくまで業界及びオタクマニアの視点で作品を解体するのが目的ですので、CLAMPの創作過程は周知の事実として皆わきまえています。
その上でこの作品がオタク萌えを引っ張り出す理由をキャラの設定や人間関係、ファッションの有効性、その他いろいろ多角的に検証しますが、番組内では確証にたどりつけませんでした。それは多分司会の岡田さんのモチベーションの低さが第一かと思いますが、メンバーズの押しが一様に弱かったことにも原因がありそうです。

所詮「かわいー萌え」の理由付けなんて理屈じゃムリなんじゃあ…そんな気がした今回でした。
とにもかくにもアニメそのものを観て体験しないと何も手掛かりはありません。でも余計な情報がありすぎて、素直に作品を楽しめないってゆーのもあるし…。
ものすごーくぶっちゃけた話、同人あがりの作家の物語にどうしても期待できない先入観が、受け手としてのあたしの問題点なんだと自己反省した次第です。

2004年09月10日(金)
初日 最新 目次 HOME


My追加