diary of radio pollution
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何だかんだ言っても、惹かれ好きなんだ。
数日前、次に読む本を探して本棚を漁っていると、以前読みかけで終わっていた一冊を見つける。数年前に購入し、すぐ読み始めたのだが、何故か途中で放っておかれたアメリカの歴史を巡る本。また最初からページを捲る。
歴史的名所、人物に出会う旅行記のようなものだが、あの旅行中の疲れを忘れる感覚だろうか、読者も共に旅する感じが、この肩の凝る分厚さも忘れさせてくれる。以前に比べアメリカに関する知識も増えていたからだろう、著者の気持ちが心に響いてくる。
正直なところ、最近アメリカに対して良くは思っていなかった。連日報道されるニュースもあるが、それ以上にこの目で実際見てきたアメリカに対しての積み重なった想いがそうさせていたのだろう。今となっては、初めて訪れた時の浮き立つ気持ちはもちろんなく、先進国の中でもより巨大な力を持ち過ぎた国というイメージ、ただそれが受け入れられなくなっていた。旅行でもトランジットで通過するだけの国。
とにかく、古き良きアメリカを夢見る懐古趣味的な部分が、アメリカの新しい側面を、そういった機会に出会うこと遠ざけていたのかもしれない。歴史の良い所だけを見ていれば、それは安全で楽しいに決まっている。
歴史は浅いのに、この日本以上にややこしい問題が山積みであろう。人種、宗教、政治、経済等々、当事者、国民でもないのに頭が痛くなる。しかし、未だ黎明期なんだと、これからがアメリカの始まりなんだと思わせる力が、あの国の原動力なんだと本を読み終え考えさせられた。
どこまでも続きそうな先の見えない長い道に立った時、絶望も希望も抱えながらも、進み出せるのがアメリカの良いところなんだと。
koji
radio pollution
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