出向コージ苑

2003年10月24日(金) ひどい

午前中、L国へ戻る七味屋氏を見送る。
帰宅前に大学に寄ったところ、
コージ苑を見るなりベケ教授が言った。

「コージ苑さん、ビザ取れましたよ」
「本当ですか?やったあ」
「で、すぐにスウェーデンに行って、
ビザをピックアップしてきてください」

・・・ひどい。

※※※※※

ここで、コージ苑がビザをピックアップするのに、
何故スウェーデンに行かなければならないか、
その辺の事情から書かねばなるまい。

本来ならば、日本の国籍をもつ私がビザを申請するのは、
日本国内でなければならない。
しかし、そのためだけに帰国するのは、
時間と金を大幅に浪費することになり、
それは貧乏教師にとっては、
「そ、それは御無体な!」的要求なのだ。
何か抜け道はないかと探るうちに、
ある方法が見つかった。

コージ苑は確かに日本人であるが、
申請時にL国の長期滞在ビザを持っていたため、
形の上では「L国の住人」扱いされるというのだ。
ということは、L国を管轄するスロ大使館で、
申請取得を行うことが可能となる。
そして、それがスウェーデンにあった、というわけ。

確かに、日本に帰国するよりは距離も近く、
航空運賃も安くあがる。
だから、ビザが取れたら、
一番近い連休でも利用して行けばいいか、
コージ苑はそんな風に考えていたのだ。

それなのに。

今日連絡がきて、明日飛べというのは、
いくらなんでもちょっと…と渋るコージ苑に、
こういう情報が追いうちをかけた。

「来週火曜日までに事務にビザを提出しないと、
今月分の給料がチャラになる」

・・・ひどい。

ここで「なんだそりゃ」と叫ばなかっただけ、
コージ苑は自制心を持ち合わせていると言えよう。
契約書は10月1日づけで、
自分はその通り、1日からフルに勤務してきたわけだ。
それなのに、ビザがないと給料がチャラだなんて、
今ごろ言い出すとはどういうことだ。
欧州は契約の社会ではなかったのか。
しかし、それが決まりだと言われれば反論もできない、
弱い立場の「ガイコクジン」は、
泣く泣く航空券を購入しに行った。

そして、この「世界残酷物語」はまだまだ続く。

※※※※※

飛行機というものはまことに便利なものであるが、
私たちは自家用機を持たない限り、
航空会社の決めた、わけのわからないルールに振り回される。
その一つに、今回コージ苑は泣かされたのだ。

大使館が開いているのは、当然平日である。
日曜日の夜にあちらについて、
月曜日の朝一番にビザをピックアップし、
その日のうちに帰りの飛行機に乗るという日程が、
仕事の都合と懐具合の両方にとって良いと、
コージ苑は判断した。

しかし、ここで登場する悪魔の規則。
おそらく国際線に限っての話だと思うが、
週末をはさんだ日程でないと、
航空運賃が倍近くかかってしまうというルール、
皆さんはご存知だろうか。
平日に飛ぼうが休日に往復しようが、
乗る飛行機も飛ぶ空も変わらないのに、
どういう理由でこのルールがあるのか、
コージ苑にはわからない。

結局、現在考えうる中での最安値をとる航空券は、
明日(土曜日)に出発し、火曜日の午後に戻るものだった。

ああ・・・ああ、
物価高で有名な北欧の町に、3泊4日。

もう一回言っていい?


・・・ひどい。


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コージ苑