日本語を勉強するここの学生は、 週に一度、月曜日に小テストを受けなければならない。 これできっちり点を取っておかないと、 数ヶ月毎に行われる定期テストに参加すらできないのだ。 コージ苑、ここの大学生でなくて良かったとつくづく思う。
ところでコージ苑、小さい頃は、 どちらかといえば病弱な子供だった。 月に一回、決まったように熱を出す。 その程度によって、病院に行ったりするのだが、 時々ぶっとい注射をされた。 針をさすのは、決まって白衣の看護婦さんだった。 幼いコージ苑は、痛みにこらえながら思った。 「彼女は絶対嬉しそうにやっている。」 そして涙をこらえながら思った。 「大人になったら看護婦さんになって、子供に注射を打ってやる。」
…なんて子供だ。
大人になったコージ苑は、看護婦さんにはならなかったが、 何の間違いか教師になった。
で、テストである。 来週の分の作成は、コージ苑の担当。 指定された範囲の文法事項を見ながら、 大切だろうと思うところを中心に、問題を作っていく。
作っているそばから、学生の顔が目に浮かぶ。 ああ、大人になってよかった。
しかし、出来が悪いとそれはそれで落ち込むものである。 ちょっとだけサディスティックで、残りは親心、 それが教師…なのかもしれない
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