特にやる事も思いつかない、 まことに寂しい週末を送っているコージ苑である。
S国最後の一日を無為に過ごすのも悔しいので、 再度アンティークマーケットに行く事にした。
気のせいか、先週より店も人も多い会場を歩く。 オレンジ色の気泡ガラスに花の絵を描いた、 かわいらしいグラスと水差しのセットがあった。 新居にほしいと思ったが、 一度やり過ごして戻ってきた時には消えていた。 掘り出し物に躊躇はするべきではない。
この反省を元に、 オランダ製ミニチュアバイオリンを見つけた時には、 一応値段を聞いて即買い。 (実はバイオリンコレクターのコージ苑)
バルカンあたりには、ナイーヴアートというもんがある。 これはガラスをキャンバス代わりにして、 アクリル絵の具か何かで絵を描く手法で、 時々日本で展覧会も行われているそうだ。
コージ苑に声をかけてきたのは、クロアチアの画家だった。 実はコージ苑、このおっさんに前も声をかけられた。 数年前のことだ。 おっさんも当然覚えていないだろう。 そしてその時、彼の絵は買わなかった。 今回も「引っ越したら買うから」と逃れようとした。 すると彼は、一枚いくらで売っているワゴンの中から、 雪景色に教会が描かれている絵を取り出し、 ご丁寧にも裏にサインを入れて「プレゼント」してくれた。 おお、こりゃすいませんね。
しかしその後、 もう一度おっさんの店を通りかかったとき、 彼は別の日本人女性(2人連れ)に、 同じことをしていた。
おっさん、売上げ大丈夫かい?
※※※※※
帰り道、子供の集団に声をかけられる。 双方言葉を使用しての意思の疎通がままならず、 しばらく動物園のパンダ状態に甘んじていたコージ苑だが、 きりがないので彼らの写真を一枚撮った。 案の定、「お母さーん!」と駆け出していく彼ら。 やれやれ、と帰りかけたコージ苑だが、 いくらも行かないうちに子供達が追いかけてきた。 「日本じーん!」と呼びながら。 …直接的すぎて笑える。 もう一枚撮ってくれ、ということだったので、 喜んでシャッターを押した。 今度来るときにはプリントアウトして持っていってやろう。
※※※※※
立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』 文芸春秋 この人って本当に知識の泉。←使い方違うし とにかく尋常でない量を読んでいる。 趣味と仕事、両者の間には、とてつもない距離があるようだ。
岩合日出子『アフリカ ポレポレ』 朝日新聞社 カメラマンの夫に同行し、 アフリカのとある自然公園で1年半を過ごした家族の記録。 4歳の子供の、あまりに泣かせるセリフが満載である。 しかし、アフリカでの生活に関する話より、 芸術家気質(らしい)夫の態度への不満が印象に残った感も。 夫婦の確執は、かくも恐ろしい。
|