出向コージ苑

2003年07月14日(月) 一日中飛行機

午後一番の飛行機に乗って、S国を離れる。

待合室で、座れる椅子を探していたら、
目が合ったおじさんが隣をあけてくれた。
本を広げて読み始めると、
興味津々でのぞきこんでくる。
そりゃね、開く方向逆だし、行は縦だし、
わけのわかんない文字が並んでるしね、珍しいかもね。

しばらくすると、おじさんは席を立った。
戻ってきたその手には、飴玉が握られている。
どうやらDFS(免税店)のレジから取って来たらしく、
コージ苑にも二つほど分けてくれた。
そのついでに、といった感じで、
「中国人か、日本人か?」と聞いてくる。
後は空港の待合室で交わされる、ごく普通の会話。

おじさんはスコピエから来たそうだ。
それがどこだか思い出すのに、3秒ほどかかってしまった。
どうやら、旧ソ連の国々を覚えたこの一年にかわって、
次はバルカン諸国の首都と配置を勉強せねばならないようだ。
人生、日々勉強である。
ちょっとつらい。

※※※※※

機内にて、隣に座ったのは国籍不明の男性だった。
別に隣り合わせになったからといって、喋る義務もない。
お互い、ごく静かに空の旅を楽しんでいたのだが、
機内食が運ばれてきたその時に、
小さな事件が起こった。

その男性とコージ苑が頼んだ飲み物は赤ワイン。
そのまま口にしようとしたコージ苑に向かって、
彼がいきなりこう言った。
「Tintin」(多分こんな綴りなんだと思う)
その音に酷似した、日本語のある言葉を連想してしまい、
コージ苑は一瞬固まったのだった。

彼は自分の言葉が理解されていないのだと思ったのか、
各国語で言いなおしてくれたので、
その間に我にかえったコージ苑は、
笑顔と共に「乾杯」と言えたのだが…ああびっくりした。

やっぱり、人生日々勉強なのだ。
かなりつらいけどね。

※※※※※

ロバート・レーヴィン『あなたはどれだけ待てますか』 草思社
海外旅行に行って、
時間の感覚の違いにイライラしたことはありませんか。
ウェイトレスの対応が信じられない程遅かったり、
ガイドが約束の時間にロビーに来なかったり、
電車やバスが時間通りにホームに入ってこなかったり。
この本を読めば、そのイライラが少し解消されるかもしれない。


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