朝、ちょっとがんばって早起きして、 週末ごとに開かれるアンティークマーケットに出かける。 アンティーク、というと聞こえは良いが、 その半分はガラクタすれすれの物である。 しかし、コージ苑はこういうの、大好き。 端から見るとアヤシイ程何回も往復し、 結局何も買わずに帰ってきた。
さてくつろくぞ、と着替えた瞬間、 モーナさんからドライブのお誘いがかかる。 午後も数時間経った頃に出かけたのは、 車で30分ほど行ったところにある、Krka川の源流。
ちょっとした鍾乳洞になっている水源は、 暗くてひんやりしており、絶好の避暑スポット。 奥のほうにぽつんと設置された水槽の中には、 トカゲぐらいの大きさの「サンショウウオ」がいた。 闇の中で生まれ育っているので、 彼らの目は退化し、体の色は真っ白。 しかし、観光客のために水槽にライトを当てつづけていると、 やはり「日焼け」して黒くなってしまうそうで、 数ヶ月ごとに選手交代するのだそうだ。 色白美人も大変。
付近一帯は湿原となっており、 車の通れる道はないので、歩いて散策する。 木立の中に入ってみると、 思わぬところにナデシコが咲いていたりして、中々楽しい。
湿原地帯にある小さな町の中心には小山があり、 頂上には教会があった。 登ってみると、付近の町が一望できる。 その中でも一番眺めの良いところは、墓地になっていた。 かつて『南仏プロヴァンスの12ヶ月』だったかで、 「死者はこれからずっとひと所にいるんだから、 町で一番景色の良い場所は彼らのものなんだ」というくだりがあった。 永遠となるとさすがにウンザリするだろうが、 こんなにきれいな場所であれば、 飽きが来るのは大分経ってからに違いない。
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寺山修司『さかさま世界史 英雄伝』 角川文庫 マヤコフスキーの言葉の引用。 「もしも心が全てなら いとしいお金は何になる?」 いくら守銭奴とののしられても、 この一節だけで、読んだ価値があろうというものだ。 増してや「寺山節」とでも言うべき人物評はどれも、 にやにやしつつ納得させられてしまう。
塩野七生『銀色のフィレンツェ』 朝日文芸文庫 イタリア三部作の、二作目。 (といっても、この人の著作は殆どがイタリアものだが) ベケ教授に言いたい。 どうしてこれ一冊だけ置いているのですか。←欲求不満
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