ただ同然で住んでいるコージ苑のアパートでは想像できないが、 七味屋氏宅には24時間つきの守衛さんがいる。 ちょっと治安が心配な国でも、これなら安心、大丈夫。
彼らのシフトは、どうやら3交替制のようだ。 入れ替わりやってくる3人のおじ(い)さんは、 それぞれいい感じに楽しい人達である。
第一の彼:スモーカー 口髭を生やして、いかにもロシア人といった風な彼は、 3人の中で一番若い。 そして、タバコ大好き。 コージ苑が彼を見る内、3回に1回は外でスモーキンタイム。 その間、守衛室は当然空っぽ。
第二の彼:オープナー 缶を開けるのが得意なわけじゃありません。 ちょっと太目のこのおじさんは、おしゃべりが大好き。 入り口の所で、業者さんと話しているのを良く見かける。 そんな時、おじさんは鍵を取り出そうとするコージ苑に向かって、 「オープン!」とドアを指差す。 するとあら不思議、 自動施錠式の「はず」の扉が思いっきり開いているのだ。
第三の彼:ノーブルマン 3人の中で最も高貴なお顔立ちの彼は、 あまり外に出ていることが無い。 守衛室の中で読書にいそしんでいる姿は、まさに貴族である。 そしてこの伯爵様は、昼食を取られた後、 大抵はすやすやとお昼寝されておられるのだ。
そして彼ら3人に共通する行動がある。
夜10時過ぎると、 守衛室の窓に段ボール紙を立てかけて、 外界との接触を遮断し、 部屋の電気も常夜灯にして、就寝するのだ。
24時間の守衛ね…
|