出向コージ苑

2003年05月31日(土) 旅は田舎へ

本当は夏至祭に行くはずだった、
ある学生の実家を訪ねて日帰り旅行である。

その町は、ロシア国境近くにある。
R市からは車で約3時間。
当然、住民はR市よりもロシアに行く回数が多い。
ガソリンの「買出し」に出かけていくのだそうだ。
何でも、ビザ代を考慮してもL国より安いらしく、
日本円にしてリッター約40円。
…そりゃ行くわな。
(ちなみにL国の相場はリッター約80円)

徒然草ではないが、旅の案内役はいるに越したことはない。
何せ『歩き方』にも載っていない程の田舎町である。
知らなければ、ただ歩いて何となく終わってしまう旅行が、
今回案内してくれた学生のおかげで、予想以上に楽しいものになった。

まず、町の実力者(というか独裁者)の所有だった城と森林公園を歩く。
城は現在博物館兼映画館として使われている。
ちなみに明日の上映は「千と千尋の神隠し」。
宮崎アニメも、つくづく国際的になったもんだ。

森林公園には、ギリシャの神々や、アレクサンダー大王の神殿がいっぱい。
戦争で焼けてしまったそうだが、
かつては中国風・日本風の東屋などもあったらしい。
当時にしてみれば、それはちょっとしたテーマパーク。
しかし、庶民がそれらを利用できたことはなく、
無断で森に入った者は、黄金製の「風の神殿」で絞首刑になったのだそうだ。
従者だけ連れて、たった一人で森を歩く独裁者の心の中には、
一体何があったのだろう。

どうやら東洋人がめちゃくちゃ珍しかったらしく、
R市以上に人々の熱い視線が注がれるのを感じたコージ苑達である。
中学生ぐらいの男の子がすれ違い様に、
「カワサキ!カワサキ!」と声をかけてきたので、
「ヤマハ!ホンダ!」と、(聞こえないように)言ってやった。
また誤解を助長するようなことをしてしまったコージ苑、
職業は日本語教師。←失格?

郊外にある野外博物館は、残念ながらもう閉館していた。
土曜日は開館時間が短いのね。
せっかくなので小屋の外観を見ながらぐるっと一周。
夏至祭は、この町で行われるらしい。
さぞかし雰囲気が出ることだろう。
ああ行きたかった。

帰りに、現在韓国滞在中のローラちゃんの故郷に寄ってみる。
彼女曰く「とてもとてもとてもきれいな」町。
町の中心に教会があり、
街灯一本を中心にしたロータリーの周りには、
数軒の商店とカフェが並んでいる。
少し離れたところには郵便局。
町を流れる小さな川にかかる小さな橋。
それだけの町。
それでも花がこぼれんばかりに咲いていて、畑を耕す人がいて。
日本で会ったらローラに見せてやろうと、写真を数枚撮った。

一日たっぷり見て歩いた、という気分で帰宅。
都会を観光するのも良いけれど、
小さい町をただ歩くのも悪くない、どころか楽しい。
田舎町をぶらつくのにも良い季節になりました。

蚊には悩まされるけど。←今年初さされ


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コージ苑