遠くモスクワから、日本人学校が修学旅行に来る。 大学生達は、彼らの市内観光のお手伝い。 本当にできるのか?という不安をよそに、その日はやってきた。
昼過ぎ、集合場所に着いてみると、 ちっちゃい日本人の男の子女の子がわらわら。 中学生って、こんなに小さかったっけ。
彼らは各班ごとに観光ルートを設定しているので、 午後の4時間は別行動。 大学生は、それぞれのグループについてガイドをする。
ガイドのペアは、あらかじめ決めてあった。 Y先生とコージ苑としては、各ペアの質がなるべく均等になるよう、 学生たちの会話力だの、積極性だのを考慮してふりわけたつもりだった。 しかし、大学生と引き合わされた中学生の表情を見てはっと気づく。
エバ(身長180cm以上)とスシ(坊主頭に目の上ピアス)担当の班。 …怯えとる。
最初はともかく、今となっては皆がかわいい私達。 ファーストインパクトの点までは考えていなかった。
しかし、その後のガイドでエバは「頼れるお姉さん」を印象付け、 スシは女の子(ただいま思春期真っ盛り)の憧れの的に。 他の学生も、程度の差はあれ、そこそこ懐かれたようだ。
中学生は前日からの強行軍で疲れてはいるようだが、 さすがの若さでまだまだ元気。 逆に「日本語で観光案内」という緊張状態が続いた大学生の方が、 げっそりした顔をしていた。
そしてもっとげっそりしていたのは(既にお分かりだろうが)、 子供を預かって気の休まるひまも無い先生方と、 「日本語で観光案内」をする大学生を見ていた私達だった。
筋肉痛の薬を忘れたという教頭先生のことが心配でたまらない。 学生に、そんな薬があるかどうか聞いてもポカンとしている。 じゃあ筋肉痛の時にどうするんだと尋ねると、 「放っといたら治る」という答が返ってきた。
若さは無意識の傲慢だ(そりゃコージ苑も数年前まではねー…)。
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