出向コージ苑

2003年05月16日(金) 神様と私

谷川健一『日本の神々』岩波新書
大学1年生の時に受講した「民俗学」のニオイ。
印象に残ったのは、南方のある地方に今も続く、巫女のお話。

彼女達は、神に近づくまでに地獄を見るらしい。

まず、俗世への未練を断ち切るために、
神は彼女の家庭内に不幸を撒き散らす。
家族の死や貧困、病、飢えなど、あらゆるものが彼女を苦しめる。

疲労から来る錯乱状態の中で、
彼女はあるいは邪神の誘惑に負け、
自らの命を絶ってしまうかもしれない。
この状態を乗り切ることが、神に近づく必須の条件なんだそうだ。

「宗教」に「修行」はつきものだとはいえ、
これはつらいな。
神様はこの「修行」の対象者を、
どうやって決めるんだろう。
素質?それとも彼女達自身の意思?

※※※※※

ファンタジーや少女ヒロインものによくある話。
ごく普通の女の子のもとに、ある日突然、異世界からの使者がやってくる。
「あなたには、特別な力がある」
そして彼女は、正義のヒロインになったり、違う世界へ連れて行かれたり。
その場合、彼女本人の意思は半ば無視される。
世界を救うためだ、つべこべ言うんじゃない。

最近は、その力ゆえに苦悩するヒロイン像もあるが、
彼女達の多くは、さしたる疑問も持たずに、
面倒きわまりない役どころを引き受けているようだ。

…なんで?

※※※※※

なんていう事をね、
ちょっと考えたりしたのよコージ苑は。
どうして考えたかっていうとね、
考える時間ができたのよ。

翻訳の仕事、やっと終了しました。
ああ長かった。


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