出向コージ苑

2002年12月13日(金) プレゼント二番勝負

今日はY先生宅にお泊りする予定である。
夕方、買物をしようと待ち合わせた。
場所は市内某ホテルのロビー。
少々早く着いたコージ苑がキャッシュコーナーで引き落としをしていると、
背後に感じる熱い視線。
ひったくりか?とアヤシミつつふり返ると、
蝶ネクタイに緑の帽子をかぶった初老の男性。
いくら何でもこんなに目立つひったくりもないだろう。
L国語で話し掛けてきた彼が指差す方向を見ると、大きな肘掛け椅子と足置き台。
彼は靴磨き屋さんであった。
いいよいいよと断ったのだが、「プレゼントだから」と譲らない。
どうやらコージ苑の傷んだブーツが、
彼の職人意識をメラメラと燃え立たせたらしい。
半ば押し切られる形で椅子に座る。
丁寧に磨いてもらった後のブーツは確かに美しかった。
些細な事だが、だからこそ何となく嬉しくなってしまう。

Y先生の買物は、明後日会う彼へのクリスマスプレゼント。
ベネトンで物色したものの、これはというものが見つからない。
プレゼントを買う相手がいない気楽なコージ苑は、
セールで安くなったスカートを見つけて試着などしていた。
と、カーテンの向こうに聞きなれた足音。
Y先生がピンクのニットを持って入ってきた。
「決まらへんからさあ、っていうかこれ着てみるわ」
文の前半と後半に全く脈絡が感じられないが、
結果を言うと彼女は試着したセーターを、
図らずも自らへのクリスマスプレゼントとしてしまった。
そしてコージ苑も、スカートを買ってしまった。

女の買物は、得てしてこういうものなのかもしれない、と言えるかもしれない。
…よね?


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