シェイクスピアホテルの素晴らしさは、朝食にもかくれていた。 ここ、メニューが一つに決まっておらず、リストの中から客が選ぶ。 軽いものからしっかりしたものまで、いくら頼んでも宿泊客は無料。 コージ苑はイングリッシュブレックファースト。 だってシェイクスピアだし。 朝食とは思えない量の皿をがんばって平らげる。 お味は言うまでもなし。
チェックアウト後、七味屋さんは市内観光、Y先生とコージ苑は買物へ。 コートである、コートである、コートなのである。 値段が高いデザインが悪いと、R市と同じようにいちゃもんつけてまわり、 そろそろ妥協しないとなあ、と思っていた矢先にその出会いはあった。 昨日見かけて「見るからにダメそうだよね」と評した店。 なんて言ったって店名が「ODA」である。日本かよここ。 R市で見かけていいなあ、と思っていたのと同じようなデザインで、 値段はこちらの方が5万円ほど安い。 皮の色はこげ茶色で、表面に細かい型押しの模様がついている。 汚れやすい襟元と袖口だけ人工の毛になっており、その他は完全に本物。 欲を言えば丈がもう少し欲しい気もしたが、あまり長すぎても泥跳ねが怖いので、 まあそこは良し悪し、と心を決めた。 日本で考えてもバカ高い買物ではあるが、 ここで過ごすにはどうしても必要なもの。 向こう10年間は余裕で着られる品質とデザインを選べたと思う。 他にも麻製品やら何やら、ちょこまかと買ってホテルへ戻る。 今回に限っては、全く日本人は、と言われてもしょうがないかもしれない私たち。
どんな旅行でも帰り道は長く感じる。 日本の歌謡曲をかけながら、ひたすら幹線道路を北上。 無事に北のL国R市に帰り着いたのは、夜の8時頃であった。 道路にうっすらつもった雪に寒さを感じつつも、 部屋で一人、戦利品をながめつつにやけているコージ苑。 きっと他の二人も同じことをしているに違いない。
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