出向コージ苑

2002年06月27日(木) アメリカのまっすぐ

ちょっと無理してレイトショーで「マジェスティック」を観る。

ジム・キャリーというと「マスク」が出世作のように言われる事が多いが、
彼は別に、コメディ専用俳優としてこの世に出てきたわけではない。
「ちょっとイッちゃってる電気技師」の役も、
「受精卵から世界中の人々に『番組』として見られてきた青年」の役も、
そして今回、
「自分の人生と記憶の間をさまよう映画脚本家」の役も、
素直に上手なのである。

そして、主演の彼に負けず劣らずまっすぐなのがこの映画。
監督は「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」のフランク・ダラボン。
いわゆる感動系の作品をドカンドカンと出してきた。
コージ苑は正直言って、「グリーン・マイル」は感動できなかったのだが、
今回の「マジェスティック」は、その素直さ故に涙が出そうになった(←寸止め)。
善意の塊のごとき町民達、法廷で高らかに合衆国憲法を読み上げる主役。
「自由」「信念」「権利」「誠実」と、口に出すのがちょっと恥ずかしい言葉のオンパレード。
とどめに最後の、絵に書いたようなハッピーエンド。
最早青臭いを通り越し突き抜けて、いっそ爽やかである。
人によってはこれは「駄作」といわれるかもしれないが、

コージ苑は好きだったなあ。



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