出向コージ苑

2002年06月26日(水) 頭と体に御馳走

留学生センターで、落語会が開かれた。
ここで、いわゆる「落研」の発表会、といったものを想像するなかれ。
今回は本職の噺家、しかも真打師匠クラスの方をお招きしての会である。

構成は三部立て。
第一部では、落語の基礎知識のレクチャーと、ごく短い噺を二つ(「平林」「長短」)。
これは去年の会と同様の内容なのだが、何回聞いても笑ってしまうのは何故だ。

第二部はワークショップ形式で、留学生による小噺。
皆結構上手いぞ(笑)。
師匠は、時々「話し方」の講師として、アナウンサーを指導することもあるらしいが、曰く
「昨今のアナウンサーは感情を込めるのが下手ですね。あなた方のほうが上手」。
面白がり方の違いが出たといったところか。

第三部は、師匠による本格的な落語。
ネタは「幾代餅」。
これは、駄洒落で落として笑わせるというより、一つの物語として完結されているものだ。
映画でいうと「この話は実話を元に作られたものです(でも本当か?)」といった感じ。
一介の職人が、傾城の美女(吉原最高の太夫)に恋焦がれ、
身分を偽ってやっと会えたのだが、正直者ゆえに黙っていられず、
真実を明かした上で、彼女への想いを打ち明ける。
その真情に心打たれた花魁は、年季が明けると同時に彼の女房になり、
二人で開いた餅屋は大繁盛しましたとさ、という話。
何度聞いても、この噺家さんは女性の所作が上手い。
いやあ…自分もあれ位色っぽい仕草が出来んものか。
よく、女形の男性の方が、より女性らしいというけれど…

※※※※※

頭に刺戟を与えた後は、当然身体にもあげなきゃね。
ということで、新迷解を誘って夕食&食後のコーヒー。
夕食は渋く定食屋で鶏の唐揚げ薬味ソースがけ。
コーヒーは、ちょっと面白いバリエーションを頼めるお店で。
コージ苑が頼んだのは、ペパーミントリキュールとチョコレートを加えたコーヒー。
甘いのに、飲んだ後すっきりさわやか〜(by神田うの)。

心も身体も満腹満腹。


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