 |
 |
■■■
■■
■ 苺狩りへの渇望
ふと、唐突に、もうどうしようもないくらい、苺狩りに行きたくなった。 緑の葉っぱの間にひっそりと実る赤い苺。 広がるスロトベリー・フィールド。
縦一列に走る苺畑のはじっこから、右手と左手でもぎ取っては口の中へ放り込む。 さりっと新鮮な音がして、甘酸っぱい汁が口の端からしたたり落ちる。 次から次へと休むことなくもぎ取り、むしゃむしゃと食べてはもぎ取る。 じゅっぽんの指は苺の汁で、口の中と同じくらい赤く染まる。
そして、おもむろに銀色のボールを取り出し、しゃかしゃかと生クリームを作る。 わたしは、苺畑の真ん中に立ち、出来たての生クリームを苺ですくって喰らう。 透明なビニールに覆われた、温室の広い苺畑で、狂ったように苺を食い続ける。
なんてシュールな甘やかさ。 ああ、苺畑がわたしを誘惑する。
2002年02月19日(火)
|
|
 |