ムッキーの初老日記
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2005年04月01日(金) ヤツの思い出


私が結婚したての頃に勤めていたデパートに
大槻さん(仮名)という同僚がいた。
彼は確か私より2歳年下で、当時23歳ぐらいだったと思う。

デパートマンだけあって、売り場では一見、物腰柔らかく爽やかな好青年なのだが
実は相当コワイ男だったりした。一言で言えば

ヤンキー・・・?

うーんちょっと違う・・・。彼は何に分類されると言えばいいのか・・・。

茨城はヤンキー文化圏。
ヤンキーだったと説明するのが一番早いのだが、それともちょっと違うのだ。

身内や仲間にはこの上なく優しい男。
その分知らん人には容赦なかったりする。


愛車をそれはそれは大事にしており、冬はもの凄い長時間暖気をしていた。
彼とは同じ月極駐車場を借りていたのだが、私より早く帰ったはずなのに
後から行くとまだ暖気していた、なんて事は日常茶飯事だった。

「大槻さん!まだいたの?なにやってんの?」

「おう、いやまだ水温計がよ、上がって来ねえんだよ。
 ここまで(とメモリを指差し)上がらねえうちは動かさないって決めてんだよ。」

「あーそう(; ̄ー ̄)・・・がんばれ。んじゃ、お先に。」

「なんだよぅ、冷てえなー。ムッキーももっと暖気したほうがいいぞ。
 エンジンかけてこっち来て話しでもするべよ〜。」

これで何回彼の暖気に付き合ったかわからない。


そんな車を大事にしている大槻さんの濃紺の車が、ある時真っ白に汚れていた。
仕事が忙しく、休みもないので洗車が出来ないのは知っていたが
あまりに真っ白だったので、思わずドアのところに指で

『汚ねーぞ!洗車しろ♪』

と冗談で書いておいたら・・・
翌日売り場に行くと大槻さんが青筋立てて寄って来てこう言った。

「ムッキー、聞いてくれよ。俺の車に誰かが落書きしやがったんだよ。」

あ、それ私、と言おうとした私を遮って彼はなおも続けてこう言った。

「ちくしょー許せねえ!草の根分けても探し出してぶっ殺してやる!」


Σ( ̄□ ̄;)ひー!こ、殺される!
彼は本気だ。殺しはしないだろうが、半殺しぐらいは平気でする男だ。
ばれる前に自白したほうがまだよさそうだ。

「あ、あの、あの、それ書いたの、私なんだよ・・・・」

おそるおそる告白した私に、鬼の形相の大槻さんの顔が変わった。

「なーんだよ〜ムッキーだったのか〜!はははは!
 ならいいんだよ〜!そっかそっかー( ^□^)
 俺はまたどっかの知らんヤツがやったのかと思ってさ〜。
 なんだーそうかそうか〜あはっはっはっは♪」

それはまるでえびすのような顔であった。
この時ほど、大槻さんの友達でよかった!と思ったことはない。
他人だったら半殺しの目にあう所だった。


そんな大槻さんがある日真面目な顔で私にこう持ちかけた。

「ようムッキー、俺んちの家紋いらねえか?」

「へ?大槻さんちの家紋?なんでまた。
 ��( ̄▽ ̄)は!プロポーズなら断るよ!あたしゃもう結婚してるんだから。」

「っばーか!ちっがーよ!俺んちの家紋のシールいらねえかって事だよ。」


車に自分ちの家紋を貼ろうと思ったんだけどさ、2,3枚作るのって高いんだよ。
それが50枚だとさ、すげえ安く作れんだ。
だからみんなに俺んちの家紋買わせて、どうにか50枚にしようと思ってんだよ。
 

真面目にそう説明する大槻さんの話が終わらないうちに

「私が大槻さんちの家紋なんか買ってどうしろっての!いらんいらん!」

そう冷たくあしらったら

「ちぇームッキーもダメかー。まだ1枚も売れねえよ。」

としょんぼりしていた。


あたりめーだ!





+・+・+おっちゃん君のメロディー+・+・+

04/01 俺だって七三にすればホテルマンぐらいの清潔感はある。

03/31 赤ちゃんの髪型の約9割は中田英寿と同じ。

03/30 ドラマも最終回が近づくとみんな物わかりが良くなる。

03/29 またどうでもいいようなことが条例で可決された。

03/28 こだわり過ぎの料理人が見受けられる。 

03/27 お気軽に問い合わせたら煙たがられた。

03/26 要らないけど貰った手前、身に付けざるを得ない。

03/25 ホットミルクでリラックスするはずが…腹くだす。

03/24 ロビーが大理石だと緊張しちゃう。


ムッキー