ムッキーの初老日記
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2003年09月07日(日) 記憶の不思議��


「私ね、子供の頃、パチンコってものにすごく憧れていた時期があって
行ってみたいな〜行ってみたいな〜と思ってるうちに
本当に行ったような気になっちゃったんだ。
でね、学校の作文に

『このまえおとうさんにパチンコにつれて行ってもらいました。
とってもたのしかったです。』

って書いたのよ。その作文を親が見てさ、

『お前をパチンコになんか連れて行った覚えは無いぞ!』
『こんな嘘を書くなんて!子供をパチンコに連れて行くなんて
どういう家庭だって思われるじゃないの!』
『いつからこんな嘘つきになったんだ!』

って、二人にこっぴどく怒られた。

それで、あれ?あれって夢だったの?って気づいたんだ。
でもね、私の記憶の中では、本当にパチンコに行ったようになってるんだよ。
これが夢だなんて!ってくらい、鮮明な記憶なの。

こんな事ってあるのかなあ。なんか変なのかなあ?」



友人がこう言うのを聞いて、私も同じような事があったことを思い出した。
私は、20歳くらいまで

私は子供の頃、吐血したことがある。と信じていた。

5歳頃だろうか。寝ていたら急に苦しくなって
がばっと起き上がってゲエっと吐いた。
それは、血であった。シングルレコード程の大きさの、赤いシミ。

「おかあちゃん、血ぃ吐いたよ。」

隣に寝ていた母を揺り起こし、今あったことを報告すると
そのシミをチラッと見て、母は

「そっか、だいじょうぶだから、寝なさい。」

と言って、私を寝かしつけた。



この情景を、私は成人するまで本当の出来事だと思っていたのだ。
ある日何気なく母に

「私さあ、4、5歳の頃、血吐いたよね。どこが悪かったの?」

と言うと、母はびっくりしてこう言った

「はあ!?血吐いたことなんてないよ!
え?私が『いいから寝ろ』って言った?
あんたね、子供が吐血してそんなこと言う親がいるか!
ホントに吐血してほっぽいといたら、あんた今頃この世にいないよ。」


それで初めて、全て私の夢か想像であったと気づいたのだ。
友人が言うように「ものすごい鮮明な記憶」なのに。

記憶というのは、脳というのは
なんと不思議なものか。


あなたの、その記憶。本当にあった事だと言い切れますか?





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