ムッキーの初老日記
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2003年09月06日(土) ひとりっ子

私は、ひとりっ子だ。


そう言うと「いいねえ、甘やかされたんでしょ?」
と言われる事が多いが、そのたびに
『ホントにそうだったら良かったけどね』と舌打ちしたい気分になる。
私はひとりっ子ではあるけれど、甘やかされたという記憶はない。


我が母は、子供の甘えを見事に踏み潰すひとであった。


あれは私が7歳になるかならないかの頃。
若き日の父母と私、そして父の弟夫婦とその子供たちで
福島県にある「常磐ハワイアンセンター」(現スパリゾートハワイアンズ)に
行った事があった。

その日ハワイアンセンターの催し物会場では
子供向けのかぶりもののショーが行われていた。
その日の出し物は、確か「赤胴鈴之助」だった。
当時TV放映されており、私も大好きで毎週楽しみに見ていた
アニメの主人公だ。

舞台では、赤胴鈴之助とその他のキャラクターの縫いぐるみが
大暴れで立ち回りをしていた。見ている子供たちは皆興奮し

「がんばれー!すずのすけー!」
「うしろだー!あぶないよー!」

と、大騒ぎ。もちろん私も例外ではなかった。

ショーが終わり、次は赤胴鈴之助の「サイン会」が始まった。
サイン色紙には赤胴鈴之助のイラストが描いてあり
それに鈴之助が直接サインし、握手し、一緒に写真を撮ってくれる。

一枚の値段は、確か千円。
30年前の千円は、今にしたらどれくらいの価値だろう。
確かに当時の感覚としては高かったと思う。

一緒に行ったイトコ達は、すでにサインを待つ列に並んでいた。
「たまのことだから」と、叔父は子供たちのために
財布の紐を緩めたのだ。

当然、私も買ってもらえるものと信じ、母に
「おかあちゃん、私も鈴之助のサインが欲しい!」
と、子供らしい声でねだった。
『いいよ、○ちゃん(イトコ)と一緒に並びなさい。』
そう言ってもらえると信じて疑わなかった私に、母は言った


どこの誰ともわからん奴のサインに
千円も払うバカがどこにおる!?



で、でもあれは赤胴鈴之助だよΣ(゚口゚


あれは縫いぐるみだよおまえ。
中にはどっかの知らないオッサンが入ってる。



Σ( ̄□ ̄;)そんなキッパリと!!


そりゃそうかなーとは解ってはいても、子供相手にそこまで言わんでも!
そんな母にまだ私は食い下がった。


「で、でも○ちゃんと△ちゃんは買ってもらってるよ!
私も欲しいよ!お願い、買って?買ってよぅ!(T□T)」

涙声で母の腕にすがりつくと
母はつかまれた腕をめんどくさそうに振り払いながら


よそは、よそ!


とピシャリと言い放ち、その後いくら騒いでも相手にしてももらえなかった。


「よそは、よそ。」
子供の頃、何回この言葉を聞いただろうか。
母の教育法(なのか?)によって、私は人生の随分早い時期に
「なんでもねだれば手に入ると思ったら大間違いだ。」
という事を学んだような気がする。


だけど母よ。
あんなものに千円も出すなんて!と言うのは、大人の理屈です。
大人にとってはつまらないものでも
子供はとても嬉しかったりするのです。


ひとりっ子なのに、誰よりも厳しく育てられた娘は
いまだに甘え下手です。





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◆◇オッサン君の橋◇◆

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