ムッキーの初老日記
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2002年01月23日(水) せっけん生活が好き


今から3年前、私は焦っていた。

どうも最近肌の調子が悪い。

鼻は毛穴が目立ち脂っぽいのに、頬はがさつく。
そばかすと思っていたものがシミ化してきた気がする。
目の下のシワが深くなった。しかもタレ目になってきた!

私の顔にはハッキリと老化の兆候が表れてきたのだ。

今まで年のわりには若く見えるなんて油断していたらこのていたらく。
今ならまだ間に合う。いいや間に合わせてみせる!
私は様々な効能を謳った化粧品を買いあさり、日々スキンケアに励んだ。

だが私の肌は良くなるどころか益々ひどいことになった。
ガサガサのカピカピのブツブツのシワシワのパーになった。

どうしてこうなるんだ。いくら何だってひどいじゃないか!
金と時間を費やした結果がこれか。
「肌に合わなかった」では納得できないものがあった。

そんな時「危ない化粧品」という本に出会った。
この本を読んで私の今までの化粧(基礎化粧含む)に対する考え方が
180度変わってしまった。
今までこんな危ないモンを顔にせっせと塗ってたかと思うと寒気までした。
私は基礎化粧品を残らず捨てた。本当に残らず。

そして120円の純せっけんをひとつ買った。

洗顔はこのせっけんでし、その後は何もしない。
本当に何もしない。洗いざらしだ。

するとどうだろう。あれだけ私を悩ませたガサガサのカピカピのブツブツが
日に日に治まってきたのだ。

純せっけんで洗って、何もしないだけで。

はじめの一週間ぐらいは肌がつっぱって粉がふいたが、
その後はみるみる肌が良くなっていくのがわかった。

1ヶ月後、友人が私の変化に気がついた。

「あれ?ムッちゃんなんか肌が綺麗になったんじゃない?
それに鼻の毛穴が小さくなって目立たなくなったよ!」

「ホント!?気のせいじゃない!?」

「いや。これ、マジ話!20円賭けてもいいよ」


何万もかけて荒らした肌を、たった120円の純せっけんが救ったのだ。

それにしても化粧品の値段と言うのは暴利だとつくづく思う。

高い化粧品は、つけたときは確かに肌が潤ったように感じるだろう。
でも、それをつけないときはどうか?使う前よりカサついてはいないか。
もう何かをつけないではいられなくなってはいないか。
高いお金を払って手に入れたものは、
何かをつけないではいられなくなった肌だけだ。

私も今のような寒い時期は「美肌水」という手作り安価な化粧水を
つけることもあるがそれもほとんどつけない。つけないほうが気持ちがいい。
せっかくつるつると洗いあがった肌に、わざわざ異物をつける気にはならない。

その後、シャンプーもせっけんシャンプーとリンスにした。
髪がみるみる生き返り、超乾燥毛用でもバサバサしていたのが
スタイリング剤もヘアクリームもいらなくなった。


2年たった現在では、ファンデーションもつけてない。
外出時は粉白粉を素肌に軽くたたいて、眉を整え、口紅を薄く引くだけだ。
メイクアップが大好きだったのに、昔の私がウソみたいだ。

TVでどんな化粧品のコマーシャルを見ても、心を動かされることはない。
買ってる人を見ると「ふふ。だまされてやがる・・・」と思う。

3年前より今のほうが肌は若いと思う。

肌のために一番いいお手入れは「何もしないことだ」と私は断言する。

これ、マジ話!


ムッキー

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