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2004年08月18日(水)   小生物語/乙一

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Webで連載(?)中はほとんど読めなかったので、単行本化を切に望んでいました。
どこまでが現実(小生=乙一)で、どこからが虚実(小生≒乙一)なのか、曖昧です。
でもおもしろい。
小生=乙一さんとは思いませんが、小生も乙一さんの一部かなと。



5日間ほどかけてようやく角川書店の本の書下ろしを仕上げた。(略)その書き下ろし短編のヒロインは、電車に轢かれて指だけになってしまった女性の話であった。だから小生の頭は、現在、指一色に埋め尽くされていた。指だけの肉体というのは、案外、便利そうに思えた。(略)指以外の部分がないということは、もう太ももを蚊にさされることもないし、オヤシラズが生えてくることもないのだ。キーボードを押すこともできるので、仕事をするのにも支障はない。小生もいつか指だけの人間になりたいと思った。


乙一:小生物語,p.208-209,幻冬社.















ゆそか