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2004年08月04日(水)   オメガの空葬 ハイスクールオーラバスター/若木未生

シリーズ23作目。
前作が出たのがもう1年半以上前になりますね。いつ出るのか、とあまり期待をしないで待っていた甲斐がありました。
あとがきでご本人も書かれていますし、前作でも触れていましたとおり、今回は里見十九郎さんのためのお話。この方、壊れっぷりが巻を重ねる毎にひどくなってきているのですが、屈折率の高い硝子のような方だな、と評価しています。
物語は、そろそろ第2部の佳境のようです。シリーズ2作目のセイレーンの聖母からずっと続いてきた、幻将皓との恋着のような畏敬のような愛憎のような関係(妄想50%)の決着はどうなるのか楽しみです。
さらには黴の生え始めた忍さまの往く末も。



「愚かだな(略)あるがままの自分を見よ」
箴言のごとくに。
うながした。
「おまえ自身の姿を見てみるがいい。それは、すでに、僕が告げたものに成っている」


若木未生:オメガの空葬 ハイスクールオーラバスター,p.198,集英社.















ゆそか