2002年10月06日(日) |
永遠の娘 ハイスクール・オーラバスター/若木未生 |
シリーズ22冊目。 炎将配下の手によって、泥に感染した術者たち。しかし、泥の砦の完成を前に、直接対峙する炎将と加羅王。 <炎将篇>クライマックス。 結局、いつか誰かの手で消されてしまうだろうとは思っていましたが、まさか加羅王じきじきに手を下されるとは。 それが忍さまなりの誠意なんですかね。でも諒ちゃん言わせれば、"ただのでしゃばり"か(笑)。 ハルオ、最後まで誇り高い人でした。今後彼がもう出てこないと思うと、寂しいし、もの足りない。 でも、妖者にとっては、"ひとときの記憶が、永久の形見"。 猫ちゃんだけにはその形見が残ったはず。それが羨ましくもあり…。 で、次は加速度的に暴走している里見さんですね。もう、どんどんぶっ壊れちゃって下さい。大好きなんで、何してもOKです。
この世に、あらかじめ、望みどおりになるものなどはない。 だからこそ、望みながら生きるのだ。はかない望みを果たすために、か弱き力を尽くし、生きるのだ。すべてが苦難であるから、僥倖をよろこぶのだ。 そうして、真に奇蹟の意味を知り。 貴きものを見る。
若木未生:永遠の娘 ハイスクール・オーラバスター,p.194,集英社.
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