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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2004年04月01日(木)
Vol.459 物騒な世の中

おはようございます。りょうちんです。

店に泥棒が入ってから数日が過ぎた。泥棒の後始末など予定外の仕事であわただしかったけれど、いつも通りの営業に徐々に戻ってきた。事件直後は犯人に対してとても腹の立っていた俺だったが、時がたつにつれて恐ろしい出来事だったんだなと思うようになってきている。
改めて考えてみると、本当に怖いことだ。あの夜、俺は12時半まで店にいた。最後に鍵を閉めて帰ってから約3時間後、異常侵入のセンサーが鳴る。犯人は店の正面のドアをバールでこじ開けて、鍵を壊したドアごとそっくり取っ払い、店内へ侵入した。そして事務所からひとりでは持ち上げることが不可能なくらいの重さ数十キロもある大きな金庫を、ずるずる引きずりながら裏口から逃げたようだ。
センサーが働いてからわずか9分後。お巡りさんが到着した時はすでに店はもぬけの殻。ぶち破られたドア、いろんなものが散乱する店内、重い金庫を引きずった床の傷。犯人が残していったそれらの跡だけが、無残に残っていた。お巡りさんいわく、プロによる複数犯の仕業らしい。
「日曜の深夜、泥棒に入られてさ…」。パートさんやバイトくんにそう告げると、誰もが決まって驚くのだが。泥棒がやってきたのが誰もいない真夜中で、むしろ良かったのかもしれない。誰かが店にいる時間に、ひょっとするとまだ店が営業中に、泥棒ではなく強盗がやってきて、ナイフを突きつけて「金を出せ!」なんてやられることだって考えられる。運が悪ければ犯人の突きつけたナイフでグサリなんてこともあるかもしれないし、そうなったらお金を奪われるなんていう被害だけでなく、ケガ人までもが出てしまう。ケガだけで済めばいいけれど、万が一命までも奪われたら…。なんて、悪い方へと考えたらキリがない。やっぱ、ここはケガ人が誰ひとり出なかっただけ良かったと思うしかないのかもしれない。
いろんな事件が至るところで起こる、物騒な世の中だと言われるけれど。身近に起こった今回の事件で、本当に物騒なんだということが痛いほどわかった気がする。